催花雨前線

春の雨がしとしと降る朝。
気温は少し低めなので、月形半平太のように
「春雨じゃあ、濡れてまいろう」と粋に行くのは、ちと肌寒い。
どなたさまも、今日は傘をお持ちになった方がよさそうです。


絹糸のように静かにしとしとと降る春の雨。
しみじみと風情を感じながら眺めているうちに、
ふと、素敵な季節の言葉が浮かんできました。
それは「催花雨」。

「催花雨(さいかう)」とは春に降る梅や桜などの開花を促す雨のこと。
花を咲かせようと促すような「催花雨」は春の季語でもあります。
昨日6日、秋田で桜開花、桜前線ご一行様はいよいよ東北北部に到達、
徳島、山形、下関、長野では桜満開となりました。

そして北海道内で最も早く桜前線が到着する道南の松前町は
町独自の開花予想を当初予想から4日早め、今月16日としました。
また、同じく桜の名所として知られる新ひだか町の二十間道路桜並木で行う
「しずおか桜まつり」の日程を予定より4日早めて26~30日に開催すると発表しました。
いずれも暖かい日が続き、蕾のふくらみが進み、開花が早まりそうだとのこと。

桜前線ご一行様は早いペースで北上中。
とうとう東北の北部、秋田までご到着、日本列島の4分の3は桜色に染まってきました。
そして、この、しとしと降る春雨ですよ。
まさに、催花雨、桜よ桜、早く咲いてねとご一行様のお背中をそっと優しく押してくれているかのようです。


桜を待ちわびる季節、
ご近所のお花屋さんの店先は、早くも次の主役が咲き競っていました。
カーネーション、です。
そうだった、もう来月に母の日がやってきますものねぇ。

雪が解けたら、梅、桃、桜、チューリップにクロッカス、ラナンキュラスと
次から次へと春の花がお花屋さんの店先を飾り、
気が付けば、もうカーネーション、母の日のシーズンがやってきます。
てことは、今年ももう5か月過ぎようとしているということ、なんか早くない?

2026年年明けから国内外、大きなニュースが続いているせいでしょうか、
年明け早々の衆議院解散、総選挙、自民圧勝、アメリカがベネズエラ首都攻撃、大統領逮捕、
ミラノコルティナ五輪、そして2月28日アメリカ・イスラエルがイラン攻撃、現在に至る・・・
まだ4か月と半分のうちにこれだけ世界が揺れ動いている、時が経つのも早く感じるわけだ。

梅は咲いたか、桜はまだかと春を待ち、
桜が咲けば、爽やかな初夏、そして、万物が輝く夏が来る。
でも、その頃までに、中東情勢は落ち着くのだろうか。
石油は、物価は、物流は・・・正直、不安になる春でもあります。


だからこそ、季節の花に心が癒される。
しとしと降る春雨も愛おしくなる。
催花雨が降る。
ピンク色の桜前線が北上中、催花雨前線とも呼びたくなる。