うりずん沖縄旅⑨~コザの窓口
いつもより季節が2週間早く進んでいる沖縄へ2泊3日の旅。
「うりずん沖縄旅」リポートその⑨は今のコザを象徴するお店です。
その名は「TESIO」。
沖縄コザのゲート通りにある食肉加工専門店シャルキュトリーです。

1974年の市町村合併で沖縄市となりましたが、今も人々は愛情をもってこの街を「コザ」と呼びます。
米軍基地のゲートを起点する通りは70~80年代には大きな賑わいを見せていました。
現在も夜にはライブハウスに繰り出す米兵たちの姿がありますが、
昼間は古びた英語看板がひっそりと時間をやり過ごしているようなゲート通り。
そんなコザのゲート通りの片隅に水色の看板を掲げる「TESIO」がオープンしたのは2017年のこと。
沖縄県出身の嶺井大地さんが本格ドイツ製法による食肉加工専門店シャルキュトリーを始めたのは
沖縄の人の知らない新しい加工肉文化を広めたいという思いからでした。
「鳴き声以外はすべて食べる」と言われるほど豚肉を食べる沖縄ですが、戦後アメリカの影響で
ハム・ソーセージ・スパムは身近でも加工肉の本質的な魅力を沖縄の人はまだ知らないと思ったのが原点。
静岡や岡山で世界チャンピオンの職人の下で修業を積み、沖縄でお店を出そうと思案していた時に
コザでライブハウスを営む叔父さんから同じ建物の2階が空いたから使わないかと言われ、
夜営業のお店が多いコザはむしろ日中の作業もしやすいと考え、お店を立ち上げるのですが、
なんと偶然にもお店の裏に50年以上営む精肉店があったという奇跡が続きます。
コザという街に導かれるようにして「TESIO」が生まれた。

「手塩にかけて」作られた「TESIO」のシャルキュトリー。
沖縄在住の息子夫婦が送ってくれたのが初めての出会いでしたが、もうぞっこん。
それ以来、沖縄旅に来るたびに絶対に立ち寄る必須スポットであります。
いちじくとナッツのレバーパテ、ヴァイスブルスト、チョリソー、ペッパーポークなどなど
いや~ん、陳列ケーズ、端から端まで全部買って帰りた~い!

店の奥は加工キッチン、ケースの手前横にはホットドッグとコーヒーのスタンド「HINETTREY」を併設。
ハムやソーセージを買ってスタンドでホットドッグとコーヒーを注文、
ブーゲンビリアが咲くお店の前のベンチでホットドッグを頬張りながら人々が憩う。
こうして昼間は眠ったようだったコザの街に少しずつ賑わいが生まれていったのです。
「TESIO」から歩いて2分のところにはクラフトビール屋さんがあり、
少し歩くとヨーロッパ製法のパン屋さんがある。パンとビールの間にソーセージがあることで
じゃあみんなでサンドイッチを作ってみようか、ビールも出してイベントしようかなど、
いつしか人とまちがつながりはじめていくのです。
街づくりをしようとでっかい大風呂敷を広げたわけではなく、
沖縄の人に美味しいシャルキュトリーを食べてほしいと始めた店作りが
少しずつ新しいつながり、新しい広がりを生んでいる。
嶺井さんは「この街で何かを始めたい」といういう若い世代の相談も受けるようなったといいます。
「TESIO」は、いまのコザの窓口なんだ。
それもとびきり美味しいハムやソーセージに出会える窓口。
帰りには熱々ホットドッグとコーヒーでコザの今を感じられる。
コザに行くなら「TESIO」はマスト、です♪
★★★本日4月22日(水)HBC「今日ドキッ!」にコメンテーターとして出演させて頂きます。
どんな話題に出会えるのか、今日もわくわくドキドキで行ってきまーす!


