アルモニア

冬の祭典が始まった。
超朝型人間、土曜も早起きすると、オリンピックが始まっていた。
ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式が日本時間の未明から開催、
イタリア北部の4か所の会場群に分かれた開会式は素敵でした。

各国の選手たちの鮮やかな色彩のユニフォームには目を奪われました。
日本選手団の真っ赤なアウターやモンゴルのカシミア製の民族衣装風のコートは白い雪に映えていたし、
アメリカの白いダッフルコートとUSAカラーの手編み風ニットもカワイイし、
アルマーニ氏が生前デザインしたというイタリアのグレーなユニフォームも上品でめちゃシック。
どの国の衣装も素敵でしたが、ひときわ目を引き、選手よりもある意味目立っていたのが・・・


国名のプラカードを持った先導スタッフの衣装。
裾を長く引く優美なデザインの銀色のダウンコート、フードはターバンのように頭を覆い、
目元は近未来的なサングラス、もう、めちゃくちゃインパクトが強く、かつ美しい。
どこか遠くの惑星からやってきた使者のようでもあり、存在感抜群です。

この衣装を手がけたのは高級ファッションブランド「モンクレール」のCEOレモ・ルッフィーニ氏。
そうです、あのお高いダウンで知られるモンクレールであります。
エレガンスと冬のテーマを融合させたデザインで、「ハイファッションとミラノの現代的なアイデンティティに
インスピレーションと得た」とルッフィー氏は語っているそうです。
あの銀色ロングダウン、ちょっと一度羽織ってみたいわぁ♪

開会式のコンセプトは「アルモニア」
イタリア語で「調和」という意味で、英語ではハーモニー。
人と自然、都市部と山岳部のつながり、分断した世界の再生や平和へのメッセージが込められ、
三原色の絵の具やリング(輪)を使った演出など、色彩と音楽によってアルモニアを表現していました。

イタリアオペラの三大巨匠ヴェルディ、プッチーニ、ロッシーニの巨大人形が登場したり、
聖火点灯では世界を代表するテノール歌手アンドレア・ボチェッリがオペラ「トゥーランドット」の
名アリア「誰も寝てはならぬ」を美しいオーケストラを従えて熱唱、もう圧巻、感動、誰も寝てはいられません。
NHKの開会式生中継で解説を務めていた漫画家のヤマザキマリさんの言葉が印象的でした。

楽器ひとつひとつの音色は違って、それが合わさった時に美しい調和が生まれる。
「アルモニア」を深く感じた開会式でした、そのようなことを話されていました。
さまざまな国の色彩豊かな国旗が冬のミラノに集って調和している。
分断、差別、排除、そんな言葉よりも「調和」が人類には必要なんだと思った。

アルモニア。
温かく、そして力強く響くイタリア語だ。
人類の調和と挑戦を時差に負けないで応援しよう。
冬のオリンピックが始まった。


イタリア選手団の入場場面。
テレビ画面ではブルーっぽく見えますが、
アルマーニ氏デザインのアウターはシックなグレーでした。
三色のイタリアンカラーもお洒落♪