坂の上物語
寒い。ほんっとに、寒い。
昨日の札幌の最高気温は-6.4℃、最低気温じゃありません、最高気温。
空気を吸い込むと気管がひゅっと凍りそう、、
札幌ではなかなか経験しないような本気過ぎる真冬の寒さです。

今日の日の出時刻、朝7時3分の西の空が寒そうな冬色。
雪雲が近づいているのか、ジャンプ台も見えません。
札幌の西の山々、晴れていれば風光明媚、坂の上ライフは憧れますが、
冬は、なかなか大変なこともあるようですよ。
「冬タクシーも拒否する坂の上 それでも坂の上に住むワケ」
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集のテーマです。
札幌中央区の円山西町は東に旭山公園、西に宮の森ジャンプ場、
平野部から山に向かう傾斜地にある眺望抜群の住宅地ですが、
冬はタクシーも「この辺で降りていただけますか」とギブアップする場合も少なくないそうです。
住む人たちのお話を聞いてみると・・・
70代住人「凍ってテカテカ」
40代住人「アクセルベタ踏みでも(車が)上がっていかない」
50代住人「冬はタクシーに断られる」などなど
冬の坂の上ライフは、やはり楽ではないようです。
が、「空気が澄んでいる。娘の喘息がなおった」
「眺めがいい」「夏は下界よりも涼しい」「野鳥の鳴き声に癒される」などなど
坂の上ライフの魅力は語り尽くせないほどあるようで、
番組カメラが拝見させて頂いたあるお宅からの眺望の映像が紹介されると・・・
うっわぁぁぁ~~~!!!綺麗~~~!!!すっごぉぉ~~~!!!!
スタジオ一同、感嘆、感動、驚嘆の嵐。
青い空、連なる山々の緑、大都市札幌の街が一望できる、まさに絶景かな。
365日、毎日がマウンテンビュー、この景色が見られるなら、冬の不便さも我慢できるかも。
その映像を見て、思った。
人は、なぜ、坂の上に住むのか。
眺望や日当たりの良さ、自然が身近などなど色々ありましょうが、それだけではない。
それは、坂には、物語があるからだ。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」、さだまさし「無縁坂」福山雅治「桜坂」などなど、
題名に「坂」がつく小説や音楽の名作は多々あります。
同じ勾配、傾斜を伴う地形でも「谷」は、なかなか歌にならない。
無縁谷、桜谷・・・う~ん、ヒットしそうにない、
谷の底の雲・・・なんか先行き心配になってくる、
「この長い長い下り坂」がなければ、ゆずの「夏色」だって生まれなかったかもしれない。
そうだ、「坂」には、物語があるのだ。
人は「坂」に、物語を感じるのだ。
坂道を上るとき、坂道を下るとき、知らず知らずに人は思索に耽るものなのだ。
一歩一歩足を踏みしめながら、長い長い坂道を上る。
坂の上を目指して、これまでの道のりを思いながら、息をきらしながらも上る。
坂の上から重力に助けられて一気に下る疾走感に生きる喜びを感じる。
坂には、それぞれの人生に重なる物語があるような気がする。
坂の上物語。
なんか、小説が書けそうな気がしてきた。
(書けないけど笑)

お花屋さんの店先にスイートピーが並んでいた。
真冬の底で、春のお花に元気をもらう。
冬の坂の上から、春へと駆け降りる季節が待ち遠しい。

