冬のミモザ
冬の底で春を見つけた。
お花屋さんの店先にはっとするような黄色のお花があった。
寒さの中でも凍えない希望の色。
ミモザだ。

思わず立ち止まってしまいました。
太陽の恵みを凝縮したようなエネルギーを感じる黄色。
連日続く雪かき、踏み固められた凸凹の雪道、真っ白な雪に少し疲れた心身に
ミモザの黄色が元気を与えてくれるような気がする。
ミモザって、大好き。
黄色の小さな球状の花が集まってお辞儀するように咲いている姿がなんとも愛らしい。
ミモザはマメ科アカシア属の常緑高木で3月から4月にかけて黄色いふわふわの花を咲かせ、
春の訪れを告げる花として親しまれています。
イタリアでは3月8日の国際女性デーに感謝を込めて女性にミモザを贈る習慣があり、
その日は「ミモザの日」とも言われています。
ミモザの花言葉は「感謝」「思いやり」「友情」
厳しい冬を乗り越えて春の訪れを告げるミモザは、春告げ花、ですね。
「ミモザ」という名前のカクテルもあります。
シャンパンとオレンジジュースを同僚ずつ混ぜた美しく華やかなミモザ色のカクテル。
先日放送されたNHKのドラマ「京都人の秘かな愉しみ Rouge 伝承」でも
ミモザが画面に登場しました。
京都人の持つ独自の価値観や美意識を描くドラマの中、いかにも京都らしい隠れ家的なバーでの場面。
素敵なママが老舗の和菓子屋を継承するかどうか悩む京都生まれパリ育ちの女性に
「ミモザ。シャンパーニュやあらへんけど」と美しいカクテルを出しながらボトルを見せると
彼女は「ヴァンムスーで十分です」みたいなことを答えていました。
フランスのスパークリングワインには4つの呼称があり、
「AOCムスー」「クレマン」「シャンパーニュ」「ペティアン」に分類され、
産地がシャンパーニュ、ロワール地方などに限られているほかの三つと違って
製法や産地の制限が比較的緩やかなのが「ヴァンムスー」。
(AOC=原産地呼称規定のことで、それをクリアしたのがAOCムスー)
「ヴァン」はワイン、「ムスー」は泡、
一般的にはヴァンムスーとは「発泡性ワインの総称」で、
早い話が「フランスのスパークリングワイン」という意味。
フランス産の高品質なスパークリングワインでありながらリーズナブルなのが魅力なのです。
ドラマのバーでの会話を勝手にひもとくと、
まだ若いパリ育ちの女性は「私たち世代はコスパ重視のヴァンムスーで十分、
産地が厳格に規定さた高価なシャンパーニュなんて、まだまだ、よういただけませんわ」ってことか。
創業何百年は当たり前、「先の戦=応仁の乱」を指すなんて都市伝説まである京都、
ミモザに使うシャンパーニュとヴァンムスーに「伝承」を象徴しているとも深読みできます。
美しい黄色のカクテル「ミモザ」。
ああ、無性に飲みたくなってきた。
ヴァンムスーでもカヴァでもよろし。
オレンジ買うてきましょか。なんてね♪

別のお花屋さんでは色とりどりのスイートピーが満開。
冬の底で春を待つ。
明日から2月だ。
立春ももうすぐだね。


