コスメの誘惑

北海道はすっぽり真冬の寒気団に包囲されちゃいました。
昨夜から雪はいったんやんではいますが、
冬の空は寒そうな灰色、今にも白い雪の華が天から降ってきそうです。
今年は本当に冬本番が早い。


大人は冬の寒さに凹みがちな季節でありますが、
子どもたちはクリスマスに向けてプレゼントは何をお願いするか、
サンタさんへのお手紙を書く楽しいシーズンになりました。
おもちゃ?ゲーム?いやいや、近頃はちょいと様相が違うらしい。

「7歳から化粧『おもちゃよりもコスメ』
朝刊1面下にこんな気になる見出しが載っていました。
2010年以降に生まれた「アルファ世代」の女子がスキンケアやメイクに夢中、
アメリカから広がった流行は欧州、南米に及び、子どものスキンケア製品の売り上げ高は世界で伸び、
25年は4億8442万ドル、約755億円になると予想されているそうです。

クリスマスシーズンを迎えたブラジル・サンパウロのショッピングモールにある
子ども用化粧品店「エストラーダ」は大賑わい、「12歳の娘がサンタさんへのお手紙に
『スキンケアキットが欲しい』と書いたんだけど」と母親が訪れる。
娘はドラマの同世代の登場人物がみなメイクをしていることに憧れ、7歳から毎日化粧して登校するそうだ。

「エストラーダ」はブラジルの老舗おもちゃメーカーが売上が伸び悩むおもちゃに変わる打開策として
子ども用コスメに活路を見出し専門店「エストラーダ・ビューティー」を立ち上げ、国内に16店舗を展開、
3~6歳の女の子のパパがクリスマスプレゼントを買いに来ることが多いといいます。
「サンタさんへ、クリスマスプレゼントはおもちゃより、コスメ、お願いね♪」の時代なのだ。

アメリカ、欧州、南米ではメイクやスキンケアに夢中になる女の子は「セフォラ・キッズ」と呼ばれ。
欧米を中心に展開する化粧品ブランド「SePhora(セフォラ)」に少女が集まる現象からSNSで広まったらしい。
セフォラ、はいはい、知ってますが・・・大人の女性のためのブランドだとばかり思っていたが、
サンパウロのセフォラキッズの中には488万のフォロワーを持つ小学4年、10歳のインフルエンサーも存在する。

洗顔後は保湿クリームと日焼け止めを塗り、月に1回はパック、放課後はチークとリップグロスをつけて出かける、
そんな美意識高い系の日常をインスタで発信、自身の化粧品ブランドも持ち、グロスや香水などを販売するそうだ。
もう一度言いますが、小学4年生、10歳です。
日本のある調査でも「メイクや化粧品に興味がある」と答えた小学1~3年生は約8割と関心は高く、
この世代の4割は化粧水などでスキンケアをしていて、子供服の西松屋でもキッズ用化粧品を販売しているそうです。

昭和世代が知らない間に(笑)コスメへの関度、実践度は、ぐんぐんと低年齢化していた。
自分の子ども時代は、コスメやメイク、スキンケアなど、まったく眼中になかった。
小学校高学年か中学生になるくらいから、ようやく洗顔後になんか塗った記憶があるが、
それはウテナクリームだったか、ニベアだったか、めちゃお手頃価格の化粧水だったか覚えていないほど、
つまり、さほどスキンケアに執着もなく、ましてやコスメなど考えもしなかった。
とゆーか、コスメやスキンケアなんて単語もなかったさ。すべてひっくるめて「化粧」だった。

わが人生の「化粧」デビューは高校卒業時、「大学生になったらするものよ」と親戚のおばさんが親切心で
ファンデーションからフルメイクを施してくれたのだが、その後が悲惨だった。
全く化粧などしたことがなかった10代の肌は色々な化粧品の成分に耐え切れず、
多分激しいアレルギー反応を起こしたのだろう、顔はパンパン、満月みたいに腫れたのだ。
化粧は、恐ろしい。それが私のコスメデビューだった。

記事の後半には「子どもの肌には不適切な成分が入った化粧品もある」と皮膚科医などが警鐘を鳴らし、
カリフォルニア州では特定の成分を含むアンチエイジング化粧品について18歳未満への販売を禁止する法案が提出、
スウェーデンの大手ドラッグストアチェーンは15歳未満の子どもに保護者の同意なくアンチエイジング化粧品を
販売しない取り組みを始めたことなどが紹介されていました。

私の悲惨な化粧デビューも子どもには合わない化粧品成分が引き起こしたものと思われ、
敏感な子どもの肌の健康を守るためには、こうした対策は必要だと文字通り肌身をもって感じます。
おもちゃよりコスメブームの背景について心理学者は、SNS時代にあって自己のアイデンティティーを確立し始め、
周りに承認されたい女の子たちは周囲が「美しい」とみなす完璧な「美」に近づかなければ、
仲間外れになるプレッシャーを感じていると分析していました。

そんなことないのに。
あなたはそのままで美しいのに。
5歳、7歳、10歳、10代・・・・その肌は宝物なのに。
コスメの誘惑に惑わされるのは、まだまだ先でいいのに。

おもちゃよりコスメ。
サンタさんも悩ましい現代のクリスマスなのかもしれない。


お花屋さんの店先には真っ赤なポインセチア。
クリスマスムードが高まります。
お花たちは、自分が美しくなりたいって思っているのかな。
そっと聞いてみたい気がした。