Rの月に

今日から11月。
赤や黄色に色づいた木々に冷たい雨が降り続く朝です。
真っ赤に染まったナナカマドの木の下の緑の芝生には
今年のお役目を終えた落ち葉がモザイクのように散っていました。


晩秋から冬の初めへと季節のバトンタッチを物語っているようです。
11月は霜月、霜降月、雪待月、雪見月とも呼ばれます。
昔の人の季節の移ろいを言語化する能力には敬服いたしますが、
季節と食欲に関しては、当方の能力もなかなか鋭いと思います(笑)

10月から11月へ。
OctorberからNovenber・・・むふふ、Rのつく月が続きます。
そーです、木々が色づき、冬が近づいてくると美味しくなるあの食材の季節。
海のミルクと称される「牡蠣」のシーズン到来です。

「Rのつかない月に牡蠣を食べるな」と言われますが、
つまりは「Rのつく月の牡蠣は食べるべし」ということ。
寒い時季は牡蠣のエサとなるプランクトンが多くなるため、
美味しさの源であるグリコーゲンがたっぷり蓄積されれ美味しくなるのですね。
大好きな牡蠣の季節♪


てこことは、大好きな「牡蠣フライ」の季節♪
昨日の金曜日、コストコへ買い出しへ行った帰りに寄った大戸屋で
季節限定メニューとして登場しておりました。
大粒の牡蠣フライにたっぷりのタルタルソース、もう完璧。

熱々揚げたての牡蠣フライを前に手を合わせて「いただきます!」
サクッ、カリッ、じゅわぁぁぁ~~~!!!
濃厚な牡蠣の旨みがお口いっぱいに広がり、潮の香りが鼻腔をくすぐる。
やっぱ、大好き、牡蠣フライ!
大満足して、また手を合わせて「ごちそうさまでした!」

今朝の天声人語が「あなたが一番好きな日本の言葉はなんですか」というテーマで
世界各地で日本語を習う人たちが書いた作文コンクールのことを取り上げていました。
イランの大学生は「ただいま」が大好きと書きます。「帰る家があり、支えてくれる人がいる。
それは当たり前ではなく、とても大切なことだと思います」と。

「頑張る」という言葉で「何度も困難を乗り越えてきた」というカンボジアの19歳のボーさん、
中国の20歳の呉さんは「頑張らなくていいですよ」に救われたと言います。
「いただきます」に込められた感謝の気持ちに心が動いたという人もいたそうです。
いただきます・・・本当に素敵な言葉です。

食べ物に感謝を表す「いただきます」。おいしく食べた後には「ごちそうさま」。
対になった二つの日本の言葉には本当にたくさんの「ありがとう」が込められています。
食材の命を「戴く」ことへの深い感謝と、食材集めに奔走する様を表す「ご馳走さま」。
食事の前と後に両手を合わせ、この言葉を自然と口にするのは、
食べ物やそこに関わる人々、食を育んでくれる地球に大きな感謝を捧げる行為なのですよね。

牡蠣が美味しくなるRの月。
鱈や大根や白菜や秋冬の旬の食材がいっぱい。
いただきます。ごちそうさまがいっぱい聞こえてきそうです。
Rの月に、感謝♪