眠れぬ冬

まさか・・・いや、まさかではない。
いつ、どこで、目撃されてもおかしくないのだ。
晩秋から冬へと歩みを進める街に
緊張感が高まっている。


今朝の札幌の日の出時刻は午前6時39分。
ほぼ同時刻の円山方面を望む東の空、建物に朝日が差し掛かっています。
が、まだ、自宅待機しておいた方がいいかも。
ゴミ出しは、もう少し明るくなってからにしよう。

「円山動物園に連日クマ 柵越え浸入か 地域住民不安」
北海道新聞朝刊の見出し、まさに、その地域住民の1人なのですよ。
円山動物園で9日以降、連日で園内にクマの足跡が複数見つかり、
9日正午から休園、近くの小中学校も臨時休校になりました。

昨日10日午前5時頃に動物園近くの北海道神宮の駐車場近くでも目撃情報があり、
午前7時過ぎには宮の森の住宅街でも窓を開けたらクマが下から顔を出してきたとの
110番通報がありました。北海道神宮が当面、境内を午後4時から午前7時ま閉鎖するなど
円山界隈の緊張感が高まっているのです。

我が家もいつもは早朝に出かける夫がゴミ出し担当だったのですが、
昨夜「暗いので危険だから、申し訳ないけど、明るくなってから出してくれる?」と
交替要請が出され、今朝、妻は、午前7時過ぎ、明るくなるのを待って、
マンションのゴミステーションまで警戒しながら業務遂行となったのでした。

まず、通用口から外の様子を慎重に伺って、黒い物体などがないのを確認、
敷地内のゴミステーションまでのわずかな距離を
四方八方、前後左右360度、安全を確認しながら、そろりそろりと黄色いゴミ袋を持って歩く。
まさかと思うけど、まさかではないクマクライシスを肌身でひりひり感じた朝でした。

山に近く、自然豊かな環境は、翻ればクマのリスクが高くなるのだ。
この秋はクマのエサとなるドングリが凶作になるなど、山のエサが少ない。
クマの個体数は増えている。生存競争に押し出された母子クマなどが人家に近い場所にまで
エサを求めて出没していると考えられるといいます。

本来なら冬眠の時期に入りますが、冬眠するには十分な体脂肪を蓄えなければならず、
エサが不足していると、冬眠時期が遅くなってしまうらしい。
クマからすれば、おなかがすいて、眠りたくても眠れないということなのでしょうが。
人的被害が頻発している今年、眠れぬ冬が災禍をもたらしているのです。

暗い朝晩は出歩かない。
まさかこんなところに、などと油断しない。
ゴミ出しなどのルールは厳守、ニオイにも十分に注意する。
自治体やメディアのクマ情報をこまめにキャッチする。

眠れぬ冬。
クマが山に帰ってくれますようにと願いますが、
しばらくは警戒が続きそうです。


緊張のゴミだし。
植栽のドウダンツツジが真っ赤だった。
その鮮やかな赤に少しほっとした。