星の花
ほ・・・とりあえず、雪は解けたみたい。
立冬とともに一気に雪景色となった札幌ですが、
予報通り、根雪にはならないようです。
明け方の東の空も地平線の雲の上は明るくなってきました。

11月になると街中もクリスマスモードに入りつつあります。
クリスマスケーキの予約ポスターを見かけるようになりましたし、
雑貨屋さんなどではクリスマスグッズが並び始めています。
そして、お花屋さんの店先も♪

ご近所のお花屋さんには真っ赤なポインセチアがお目見え。
この鮮やかなクリスマスカラーの鉢植えを見ると一気に聖夜気分になります。
耳元にクリスマスソングが聴こえてきそうな気がしてきます。
ポインセチア=クリスマスフラワーですね。
クリスマスにお似合いの花、原産地はきっと寒い国なのかしら。
な~んて思っていましたが、調べてみると、まったく違いました。
ポインセチアトウダイグサ科トウダイグサ属に分類される常緑低木で、
その原産地は、なんとメキシコ。
自生地であるメキシコでは樹高3mにも成長する樹木で、花に見える真っ赤な部分は
花ではなく、花が変形した苞(ほう)と呼ばれる部分だそうです。
原産地メキシコでは古くアステカ文明の時代から親しまれていて、
アステカの言葉で「星の花」を意味する名で呼ばれ、鮮やかな赤色は純潔さの象徴とされ、
染料の材料や薬草としても利用されるなど先住民の暮らしに深く根づいていた植物でした。
17世紀にスペインの植民地となったメキシコに宣教師たちが移り住み、
ポインセチアの鮮やかな赤を「キリストが流した血(献身と愛)」緑を「永遠の命」の象徴と解釈し、
キリストの誕生を祝うクリスマスに装飾に使い始め、この時期からポインセチアはメキシコで
「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれるようになり、キリスト教文化を深く結びつくようになったのです。
さらに1820年代にアメリカの初代メキシコ大使で植物学者でもあったジョエル・R・ポインセット氏が
ポインセチアの美しい色彩に魅せられ、アメリカンに持ち帰り、友人や植物園に贈ったことで、
全米の園芸家に知られるようになり、人気を博し、商業的な栽培が進み、
20世紀初頭にはクリスマスフラワーとして世界中に認知度が高まりました。
そーです、ポインセチアという名前はポインセット氏から由来しているのです。
真っ赤なポインセチアには深い歴史物語が秘められていたのですね~。
太陽の国メキシコで古代から「星の花」として神聖視されていて、
新大陸発見後にキリスト教文化と結びつき、園芸に造詣のある外交官に見染められて
世界中のクリスマスを飾るシンボルフラワーになっていった。
ポインセチアが赤くなければ、メキシコがスペインの植民地にならなければ、
ポインセットさんが園芸に造詣が深くなければ、クリスマス=ポインセチアではなかった?
さまざまな歴史のイフを想像すると、初冬の花屋さんを飾る今のポインセチアには会えなかったのかも。
太陽の国の「星の花」物語もまた、クリスマスのお話のひとつになるような気がします。
聖夜に輝く真っ赤な星の花。
ポインセチアを贈ったり、贈られたり。
心弾むクリスマスシーズンがやってきます。


