ころころ問題
今年最後の三連休明けの火曜日。
朝から初冬の青空が広がっています。
今日もプチ小春日和になるといいな。
すっかり葉を落とした桜並木に話しかける朝です。

今朝の朝刊各紙もクマ問題の記事が目立ちました。
「クマ駆除急増 処分苦慮」
北海道新聞は1面トップで駆除頭数急増に伴う深刻な現状を報じていました。
今年10月末時点の駆除頭数は495頭に上り、昨年度1年間の4.2倍に増加、
特にクマ被害が続いた道南で焼却処分が追いついていないそうです。
クマの出没が増える、駆除が増える、そうなるとその先もパンクするわけです。
これまでの想定を超えたクマ問題は地域のあらゆる課題を浮き彫りにしています。
森とマチを分けるゾーニング管理、果樹や作物の適正管理、ゴミのマナーなどなど
できること、やるべきことをきちんとする意識、自分も高めたいと思います。
「インドでもクマ被害」
全国紙の国際面にはこんな見出しが載っていました。
ヒマラヤ山脈のふもとにあるインド北部ウッタラカンド州でクマによる人身被害が相次ぎ、
今年に入り6人が死亡。この地域に生息するのはツキノワグマ(ヒマラヤグマ)で
果物や植物の不作に加え、道路網の整備でえさ場が減り、
栽培された果樹やゴミを食べるクマが増えたことが原因らしい。
北海道や東北のクマ問題もヒマラヤ地方のそれも要因は共通していた。
クマを取り巻く環境変化がクマと人との接近につながっているのです。
「畏怖しながら狩る英知」。
文化面には東京科学大学教授の中島岳志さんの論評記事が掲載されていました。
東北の山間部などで伝統の知恵で狩猟を行ってきた老練なマタギは
クマは執着心が強い反面、臆病な動物だが、近頃は「嫌な熊が増えた」と話しているそうです。
人間を恐れないクマが増え、マタギの常識が適用しない。
その原因は「人間側が熊に隙を与え過ぎたからだ」と。
熊は山の神からの授かり物、神聖な存在と見るマタギたち。
「自分たちはクマを含めた山の生態系の一部であるという自然観・死生観」があると中島さんは論じます。
はっとしました。クマの出没情報にただおびえ、怖い怖いと近視眼的に捉えるだけではなく、
クマも人間も生態系の一部であるという広い視野も長期的対策においては大切なのかもしれません。

六花亭の季節のお菓子「どんぐりころころ」
どんぐり型の最中のなかにはクリスピーなモカチョコ。
山のドングリが凶作でクマ被害が深刻なこの秋冬。
可愛いお菓子を今年はちょっと複雑な気持ちで味わった。
どんぐりころころ、ころころ、ころころ問題。


