野球がしたい
寒気がやってきた。
歓喜は来年にお預けになった。
あと一歩まで王者を追い詰めた熱戦が終わった。
また、陽は昇る。

今朝5時22分の東の空。
札幌の今日の日の出は午前5時55分なので、夜明け前の空はまだほの暗いけれど、
生まれたばかりの太陽の光がビル群のシルエットの向こうをオレンジ色に染めつつあった。
そうだ、何も終わっちゃいない、始まりなんだと思った。
CS第6戦、ファイターズはソフトバンクに1-2で敗れ、日本シリーズ進出はなりませんでした。
0勝2敗から3連勝、逆王手で臨んだ運命の一戦でしたが、あと1歩が、届かなかった。
先発達投手は好投したものの、モイネロ投手の壁を打線が崩せなかった。
1点差。3連敗した昨年とは違う。確実な成長を実感する1点差だった。
朝刊スポーツ面に載っていた選手たちのコメントが、素晴らしかった。
「ホークスはこれから試合があってトレーニングができないが、ファイターズはその間成長できる。
今日の夜からトレーニングがスタートする」。
21歳の達投手の言葉です。
5回2/36安打2失点(自責1)、力投するも悔しい負けを喫した若き投手は、
一瞬たりともうつむくことはなく、試合が終わった直後からすでに未来を見据えていた。
ホークスがシャンパンファイトで勝利の美酒に酔っている間も、
僕たちは来季に向けてトレーニングができる。
来年は、絶対勝つ、リーグ優勝して、日本一になる。
力強い言葉に、心が震えた。
19日の試合で負傷交代し、昨夜はベンチ裏でチームを応援していたルーキー山県選手は
「けがして1日目だけど、野球がしたい。悔しい気持ちでいっぱい」と語っていました。
ランナーと交錯して負傷した太腿はまだ痛むだろう。
でも、けがの痛みよりも悔しさが勝っているのだろう。
さらに勝っているのは、野球がしたい、という強い思いなのだ。
新庄監督は本当に若いチームを成長させてくれました。
シーズンが終わったその夜からトレーニングが始まる。
けがを早く治して、1日でも早く、野球がしたい。
若い選手たちが、野球をとことん愛せるチームは、まだまだ伸びるはずだ。
海の向こうで異次元の活躍を続ける大谷翔平選手も
その原動力の源は、野球が大好きだということだと思います。
練習、食事、休息、行動、思考のすべてが野球のためにある。
それを継続して実行できるのが、選ばれたプロフェッショナルなのだ。
野球がしたい。
2026シーズンは、もう始まっている。

CSにわくわく、ひりひり痺れた6日間だったなぁ。
週末にはポテサラ作ってエネルギーチャージした。
野球の応援、楽しかったな。
ありがとう、ファイターズ。


