割り勘勝ち負け
夜明け前の東の空。
ダークグレーの雲のはざまにのぞくオレンジ色が1日の始まりを予感させている。
あ・・・ひときわ明るい星がまたたいていた。
明けの明星だ。

スマホの写真では残念ながらとらえられませんでしたが、
太陽が昇る前の明け方の東の空に明るく輝く金星、明けの明星にしばし見惚れました。
夜明けを告げる希望の象徴。
二十四節気の「霜降」の朝、冷えていますが、いい日になりそうな気がしてきます。
「霜降」ってことは、10月も後半に入り、ってことは、そろそろ年末の話題もちらほら。
クリスマスケーキやおせちの予約、年末年始の旅のご案内などなど
早くも世の中は師走に向けて動き出しているようです。
となると、そうだ、今年も忘年会のシーズンがまもなくやってくる。
「割り勘負け」という言葉、知ってますか?
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集テーマは
近頃話題になっている「割り勘負け」でした。
お酒を飲まなきゃ損?お酒離れが加速している昨今、はたしてその意味は?
飲み会の会計の際、お酒を飲む人と飲まない人の負担に不公平感が生まれること。
飲まない人がウーロン茶一杯だったのに、飲む人たちがガンガン飲みまくっていて、
お会計が人数で計算した場合、前者は完全に「割り勘負け」。
たとえば、ざっくり2000円分しか飲食していないのに5000円って・・・もやもや、
そんなケースがややもすれば発生するわけです。
すすきのの居酒屋さんで番組がインタビューしたところ、
「お酒を飲まない子には安めにお会計出して割り勘する」
「料金の端数払って調整して仲良く飲んでます」
「飲んでいる人と飲まない人の単価は違うから割り勘は申し訳ない」
「飲まなくても食べて帳尻合わせをしてます」などなど
それぞれのグループのマイルールで平和に楽しんでいました。
台湾から来たグループは飲まない人と飲む人を分けて割り勘するそうです。
これは、すっきり、割り勘負けは発生しない方法ですね。
その一方で、飲まないという台湾のお一人は
「飲まないけど(みんなと)割り勘でいい、私はハッピーです!」と満面の笑顔でした。
番組当日のメイクさんに独自取材(笑)をしたところ、「あんまり飲めないけれど、
割り勘負けしたらヤダな~って思う飲み会には、そもそもいかない」とのこと。
なるほど、前述の台湾の方と同じように、飲む飲まないに関わらず、
その場がハッピーと思える飲み会、つまりメンバー、人間関係が大きな要素といえそうです。
ホットペッパーグルメ外食総研の調査でも、飲めない人の「理想のお会計」は
①「完全に割り勘をする」33.3% ②「食事は割り勘 お酒代は飲んだ人が分担」26%
③「飲んだ人が多めに払う」26%という結果で、意外にも完全割り勘派が多数でした。
割り勘の勝ち負け?よりも、仲良く楽しく共にひとときを過ごしたいということと
お金のことは公平にしたいという心理があるのかもしれません。
同じ調査で興味深かったのが、飲まない人が「あったらいいなと思うノンアルメニュー」の
第1位が「しぼりたてフレッシュな100%フルーツジュース」で42.1%のダントツだったこと。
飲む人が高い地酒やシャンパンを頼むんだったら、
飲まない人はマンゴーやシャインマスカットやメロンの100%生ジュースをバンバン頼むのもありかも。
うふふ、しぼりたてフレッシュ100%で「割り勘勝ち」とうマル秘作戦ですな(笑)
さらに「週5日以上飲む人」が19.3%いた一方で、
体質的に飲めない、飲めるが飲まないと決めている「全く飲まない人」は27.6%に上り、
3割近い人がお酒を飲まないという調査結果は注目すべき数字だと思います。
自分自身はほどほどに楽しめる範囲で飲みますが、
世の中全体が「飲める」前提のままなのは一考に値するかもしれませんね。
たとえば「飲み会」ではなくて「ごはん会」とか「食事会」と呼ぶだけでも
お酒ありきのイメージが薄まって、飲まない人への心理的ハードルが下がるかもしれない。
これからの季節、クリスマス、忘年会、お疲れさま会、色々楽しいことが続きます。
飲む人も飲まない人も「割り勘勝ち負け」関係なくハッピーに過ごしたいものですね。

コンサドーレ観戦の時に出会った生ビーㇽの自動サーバー。
プラカップをセットすると、機械がお上手に注いでくれた。
飲む人は、大喜び(笑)
スポーツ観戦には、ビール、だね♪


