くがにたまご物語
おいしいお菓子には物語がある。
太陽と潮風と大地の恵みと人々が
温かな愛情と島への感謝をこめて紡いだ年輪。
これもまた「感動」だった。

センタパーツの今どきヘアスタイルをした笑顔のにーにーが手に持つのは卵。
「くがにたまご物語 おきなわ浜比嘉塩ばあむ」
先日、沖縄から帰省した息子たちからのお土産の中の一品であります。
昨日ご紹介したもずく麺と同じく「感動産業特区」うるま市の
地域ブランド「まんまうるま」を逸品が使われたご当地スイーツでした。
うるま市はその自然、歴史、伝統、産業を生かすための「感動産業特区」を宣言。
それを体現するブランド名が「まんまうるま」で
食品や農産物、、伝統工芸品など地域の「感動」を味わえる逸品リストの中に
「くがにたまご」の名前もありました。
「くがに」とは沖縄の言葉で「黄金」を意味します。
うるま市の特産品「黄金イモ(くがにいも)」と地域で「黄金水(くがにみず)」と呼ばれる
清涼な地下水によって育くまれた卵が「くがにたまご」。
太陽のような輝きを持つ黄身、甘みがある極上卵は、まさに黄金の卵。
1967年創業の養鶏場を祖父から受け継いだ3代目にーにー兄弟が
「くがにたまご」の濃厚さとこだわりぬいた焼成方法で焼き上げた特別なバームクーヘンが
「くがにたまご物語」で、例のイラストはご兄弟のお1人だったのです。
自分たちが暮らす地域で出会った逸品素材で紡ぎあげた「物語」なのですね。

おおお~、まさに「黄金」の輝き。
健やかで濃厚な旨み、甘みがある「くがにたまご」で焼き上げたことがヴィジュアルからも想像できます。
さっそく、切り分けて、さあ・・・いただきましょう。
はむ・・・うっわぁぁぁ・・・めちゃ美味しい!!!
とにかくしっとり、卵の風味がしっかり感じられて、美味いのなんの。
さらに周りをコーティングしているフォンダン(砂糖衣)がまた、たまらない。
ほんのり甘じょっぱい・・・そうか・・・お菓子のサブタイトルを思い出した。
「おきなわ浜比嘉塩ばうむ」。浜比嘉島の塩ですね。
うるま市の浜比嘉島にある高江洲製塩所で昔ながらの「流下式塩田」方式によって
太陽と潮風の中で乾燥、平釜でじっくり焚き上げたまろやかな浜比嘉塩と
くがにたまごが出会った「感動」の美味しさでありました。
バウムクーヘン好きを自認する私、これ、めちゃハマります。
くがにたまごを生産する養鶏場の若き三代目兄弟、浜比嘉の塩、
地域に根差し、誇りと愛情を持つ人々が出会い育んだ「くがにたまご物語」。
おいしいお菓子には、ワケがある。
おいしいお菓子には、物語がある。


