ポークとうちなー

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南国の太陽

てぃーだの

恵みと

ポークの出会い

歴史の味

そうか、今日で6月がおしまいだったんだ。

余りにも暑い日ばかりで、もう7月か8月かと勘違いするほど、

連日、北海道も真夏のような気温が続いています。

夏の期間は確実に長くなりそう。

暑い季節は、暑いところのお料理を食べる。

これが我が家の暑さ対策のひとつであります。

週末はインド料理店でスパイスたっぷりのランチを

さらに、おうちで沖縄ごはんを楽しみましたよ。

行きつけの八百屋さんで元気な宮崎産のゴーヤーを見つけたので、

さっそく、沖縄料理の定番「ゴーヤーちゃんぷるー」を作りました。

ちなみに、沖縄ではゴーヤではなく、ゴーヤーと最後も伸ばします。

この伸ばす音も魅力的に響きます。

固くしっかりした沖縄の島豆腐で作りたいところですが、

手に入らないので。北海道産大豆の木綿豆腐をペーパータオルで包み

重しをして1~2時間しっかり水切りをすると、

なんちゃって島豆腐になります。

まずはオイルを熱く熱した中華鍋でひと口大に切った豆腐を

両面しっかり焼き目をつけます。ここがポイント。

こんがり焼き目がついたらいったん豆腐を取り出し、

ゴーヤーとスパムをさっと炒め、蓋をして1分ほど蒸し、豆腐を戻し入れ、

塩で味を調え、最後に溶き卵を回し入れてさっと火を入れます。

双魚紋のやちむんの器に盛りつけ鰹節をかけたら出来上がり。

アチコーコー(熱々)のゴーヤーチャンプルーの上で

鰹節がふわふわ踊る様子も楽しい沖縄料理の大定番。

さあ、うさがみそーれー、召し上がれ♪

はふはふ・・・ぱくり・・・美味い!夏だ!沖縄だ!

ゴーヤーの苦み、焼き目のついた香ばしい豆腐、、

そして旨みをしっかり感じるスパム=ポーク缶、鰹節の香り旨み、

すべての具材の味わいを卵がまろやかにまとめてくれている。

調味料はほぼマース(塩)だけなのに、なんと重層的な美味しさだろう。

もう数えきれないほど食べて、何度も作ってきているのに、

毎回、口にするたびに感動する沖縄料理であります。

昔ながらの島豆腐と野菜を炒め合わせたチャンプル―料理には

シンプルな豆腐チャンプルー、麩チャンプルー、パパイヤチャンプルーなど

色々な種類がありますが、その具材の一つは沖縄の歴史と深く関わっています。

それは「ポーク缶」。食料が不足していた戦後の沖縄で

アメリカから供与された豚肉を加工したランチョンミート=ポーク缶は、

貴重なタンパク源として重宝され、沖縄の食文化に根づいていき、

チャンプルーやポーク卵おにぎりなどが生まれていったのです。

沖縄の伝統食材のゴーヤーと島豆腐とアメリカ製のポーク缶。

ゴーヤチャンプルーを味わうたびに思い起こされる言葉があります。

「アメリカ世(アメリカゆー)」。

終戦後。沖縄がアメリカ統治下になった時代を指す言葉です。

かつて琉球国だった沖縄は外からの力によって幾度もの「世替わり」を経験しました。

「とーぬゆーからやまとぅぬゆー やまとぅぬゆーからアメリカゆー

ひるまさかわたるくぬうちなー」

嘉手刈林昌作詞の「時代の流れ」は不思議に替わった沖縄の世をこう歌っています。

唐の世から大和の世、大和の世からアメリカ世。

中国との朝貢外交、薩摩藩侵攻から江戸幕府の幕藩体制下に置かれ、

明治政府による琉球処分、そして敗戦後のアメリカ占領時代。

1970年に本土復帰をしましたが、今だ小さな島に多くの米軍基地がある。

沖縄の歴史を思いながらゴーヤチャンプルーを食べる。

ゴーヤーの苦さが何かを物語るような気がした。

(写真は)

この夏初の「ゴーヤーチャンプルー」

美味しい沖縄料理が語る歴史

耳と心をを傾けたい。