春告げ野菜
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雪が融け、
桜の便りが届き、
大地が芽吹く春。
真っ白な恵みが旬を迎える。
野菜売り場でまんまるで真っ白な姿と緑の葉を見かけると
「ああ、今年も春が来た」って実感します。
そのお野菜とは「白かぶ」。
北海道産のみずみずしい白かぶの季節になりました。
白かぶ作付け面積全道1位の道南七飯町などで
今月中旬からハウスものの白かぶの出荷が本格化しています。
今年1月頃に種を蒔き、100日ほどかけてじっくり育てた白かぶ、
今年の生育も順調でL,2Lサイズが多く、例年よりやや大きめとか。
おなじみの八百屋さんにも北海道産白かぶが入荷していました。
鰊や桜鱒が「春告げ魚」だとしたら、
我が家にとって白かぶは「春告げ野菜」。
毎年、真っ白のまんまる野菜が食卓に登場すると春本番なのね。
実は個人的には白かぶとのおつきあいは意外に浅く、
大人になってからその魅力に気づいた野菜の一つなのです。
白かぶは浅漬けなどお漬物でいただくことが多いため、
幼少のみぎりより漬物苦手な私には縁遠い野菜だったのだ。
それがこの近年、相当大人になってから(笑)、
野菜売り場に並ぶ緑の葉がついたまんまるな白いお姿に惹かれ、
あれこれ、お料理するようになってから、もうぞっこん。
桜前線がやってくる頃の北海道の白かぶは、まじ美味い。
白かぶ=漬物とは限りません。
皮付きのままオリーブオイルで香ばしく焼いてバルサミコでいただくもよし、
鶏肉などとともにポトフなどのスープ仕立てにしてもよし、
そして王道は季節を味わう和食の一品。
「白かぶの鶏そぼろ煮」であります。
2025年北海道産白かぶ、まずは和食に仕立てましょう。
白かぶの葉を1~2cmほど残して切り落とし、葉は取っておきます。
ハウス物は皮が柔らかいのでそのままでもいけますが、
今回は口当たりをはんなりとろとろでいただきたいので
ひとつひとつ丁寧に剥いていきます。
まんまるの白かぶのお尻から葉の根元に向かって慎重にね。
歯の根元の少し茶色い部分も丁寧に剥いたら、
茎の間に入り込んでいるかもしれない土などを
爪楊枝などで丁寧に取り除き、水洗いします。
真っ白な春告げ野菜、けっこう下ごしらえに時間がかかりますが、
だからこそ、皮をむき終えた純白なお姿がますますいとおしい。
あとは昆布と鰹節のおだしに酒、味醂、少々のお醤油、塩を加え、
4等分に切った白かぶを投入、落し蓋をしてことこと煮含めていきます。
白かぶに火が通ったら、鶏ひき肉を加えていくのですが、
この過程が毎回、悩みの種。
鶏ひき肉が固まらないように菜箸でほぐしたいけれど、
柔らかく煮含められた白かぶさんはとても繊細でデリケート。
白かぶを傷つけないように鶏ひき肉をほぐしたい・・・
そうだ、閃いた、別の鍋でほぐせばよいではないか。
小鍋に鶏ひき肉を入れて煮汁を注ぎ、菜箸でほぐしながら加熱、
おおお~、おもいきりほぐぜる、ほどよくそぼろ状になったぞ。
そしてほぐされた鶏ひき肉を白かぶの鍋に戻し、さらに火を入れ、
出てきたあくをのぞき、ことこと少し煮含めたら、
水溶き片栗粉でほどよきとろみをつけたら出来上がり。
うふふ、白かぶのお姿もキレイなまんま。
「春告げ野菜白かぶの鶏そぼろ煮」召し上がれ♪
そ~っと器に白かぶを取り分け、鶏そぼろあんかけをたっぷり。
とろとろ柔らかく煮含められた白かぶを木のお匙でいただきます。
はふはふ・・・とろとろ・・・うわぁ~ん・・・じんわり美味しい!!!
やさしい食感、やさしい甘さの白かぶに鶏の旨みとおだしがしみしみ。
これほどやさしく上品でまろやかな野菜の一品がありましょうか。
ひと口いただくたびに、心がどんどんまるくやさしくなっていくようだ。
春の白かぶ食べたら、世の中から諍いがなくなるような気さえしてくる。
2025年北海道産の白かぶ。
春告げ野菜の一品をたっぷりいただいた週末。
きっと、私は、いい人になっている(笑)
(写真は)
「春告げ野菜白かぶの鶏そぼろ煮」
食べるとやさしい気持ちになれる
メンタルヘルス効果もあるかも?


