空間味覚

珈琲カップ

テーブルに椅子

照明、調度品

流れる音楽

空間味覚

今日は二十四節気の「雨水」です。

降るものが雪から雨に変わる頃という季節の言葉ですが、

おやおや、雪が解けるような昨日の気温から一転、

朝からぐっと冷え込み、最高気温は氷点下2度と真冬日になる予想、

雨水どころか冬将軍カムバックの寒さとなりそうです。

三歩進んで二歩下がる、いや二歩進んで三歩下がる?

雪が降ったり解けたり、寒くなったり緩んだりしながら、春が来るのね。

北海道の2月は心は春へと前のめりになりながら

まだまだ雪と寒さに耐える時季なのでした。

まだまだ朝のホットコーヒーが美味しい季節。

暑いコーヒーが入ったマグカップで温めた手で五十肩を労わる朝(笑)

朝刊の読者投稿欄のある投稿に「なるほど~」と思わず共感、

文章を寄せたのは喫茶店を経営する男性であります。

自家焙煎の珈琲店を開業して18年になるご主人が最近気になるのが

「テイクアウト」人気。店のロゴが入ったお洒落な紙コップで

店外を飲み歩くのが一種のステータスになっているようで、

色々ともやもやがつのるらしい。

あのプラスチックの蓋は必要なのか。

ゴミが増えるだけではないか。

そもそも珈琲を歩きながら飲まなければならないほど、

今は時間にゆとりがないのだろうか。

「磁器のカップやテーブル、椅子、空調、BGMなど快適な店内で

珈琲を飲むことに価値があると考え、そうした店を大切に営んできた」と

ご主人は言います。珈琲はお店でゆっくり味わっていただきたいけれど、

紙コップのテイクアウトの方がよろしいのか、

同じもやもやを抱える喫茶店のマスターは少なくないのかもしれない。

喫茶店の空間が蘇ってきた。

それぞれのお店の個性が表れた店内、カップもテーブルも椅子も

自慢の珈琲を味わっていただくための大切な共演者なのだよね。

赤いビロードの椅子、マイセンのカップ、静かに流れるBGM・・・

う~む、確かに、しばらく、喫茶店で珈琲を飲んでいないことに気づく。

人間の五感は脳の中で複雑に絡みあい、感覚間で情報伝達が行われ

統合される「多感覚知覚」により、音や味覚も大きな影響を受けるらしい。

たとえば高い音の音楽は甘味を引き出しやすく、

低い音は苦みを引き出す傾向があり、

これらはソニック・シーズニングと呼ばれる現象なんだそうです。

早いテンポの音楽はあっさりした味に感じやすく、

ゆったり静かな音楽は味がまろやかに感じやすくなるとも言われます。

ふ~む、喫茶店のBGMは静かな低い音のゆったりした音楽が多いのは

珈琲の味わいをより深く感じられるように選ばれていたとも思えますね。

じっくり焙煎し、丁寧に淹れられた一杯の琥珀色。

喫茶店はそれを味わうために

計算され尽くされた理想の空間なのかもしれません。

空間味覚。喫茶店、いってみようかな。

(写真は)

雨水イブのおやつは

もりもとの「なまどら」

おウチ珈琲でいただきました