春だんだん

だんだん

voila

クロㇺ

心なごむ言葉

春だんだん

雪景色の向こうに春の足音がかすかに聞こえるような朝。

早朝に降っていた雪もやんで穏やかな青空が広がってきました。

日の出がだんだん早くなり、夕暮れがだんだん遅くなり、

明るい昼間の時間がだんだん長くなってきた今日この頃。

夫が愛媛銘菓の「坊ちゃん団子」を買ってきてくれました。

「わぁ、坊ちゃん団子、大好き、ありがとう♪」

いやいや、ここは「だんだん♪」と言うべきかも。

愛媛県の方言「伊予弁」で「ありがとう」という意味です。

折しもNHKで再放送中のドラマ「坂の上の雲」でも

色々な場面で「だんだん」が登場します。

明治期を駆け抜けた秋山真之・好古、正岡子規の生涯を描く劇中、

軍人も俳人も彼らを取り巻く伊予の人々がよく口にする「だんだん」、

感謝を表すその温もりにある言葉の響きが耳に心地よいのです。

「ありがとう」を意味する「だんだん」は愛媛だけではなく、

近畿や九州などでも使われているようですが、

「~ぞな」「~なもし」「~けん」など

夏目漱石の「坊ちゃん」でもおなじみの伊予弁のなかでも

特にほっこり愛らしい響きの「だんだん」、好きなのよね~。

「だんだん」、伊予の人々は少し語尾の「ん」を上げながら発音します。

「ありがとうね♪」という心からの感謝を感じる抑揚も好き。

たとえ意味がわかならなくても、気持が伝わる「だんだん」。

そういえば、外国語にも同じような響きの言葉があります。

たとえばフランス語の「voila」。

フランス人が口語、会話でよく使う日常の言葉で

「はい」「ほら」「どうぞ」「ね?」「でしょ?」などなど

状況に応じてさまざまなニュアンスに仕える便利な言葉で

日本人の私の耳には「ヴォアラ」と聞こえます。

以前のフランス旅で実によく耳にしました。

カフェでブーランジェリーでホテルのフロントで数々の「voila」に遭遇する。

頼んだコーヒーをテーブルに置くとき、クロワッサンを渡してくれる時、

買い物先で色違いを出してきてくれた時、いずれも「voila」、

その響きがなんとも親しみやすくてほっとする。「ヴォアラ♪」。

「voila」はほかにも「以上です」「これは~、あれは~」「その通り」

「だから言ったでしょ」などなど、色々な場面でめちゃ使える。

つまりフランス語で会話する時に「voila」をうまく使いこなせるようになると

表現力がぐんとアップすっるらしい。

もうひとつは韓国語の「クロㇺ」。

韓国映画やドラマの台詞の中で実によく耳にする言葉で、

これまだ「だんだん」や「voila」と同じように響きが温かいの。

「そうしたら」「それでは」「もちろん」「そうだよ」などの意味。

言葉の響きには人と人をつなぐ不思議な力がある。

「だんだん」も「voila」も「クロㇺ」も

会話の中でその言葉を耳にすると、なんだかほっこりして、

相手との距離が自然に近くなるような気持ちになれるんだよね。

言葉はコミュニケーションのためにあるって実感する。

坊ちゃん団子、だんだん。

だんだん・・・暖暖・・・?

立春過ぎて暦は進む。

春だんだん。

(写真は)

愛媛銘菓「坊ちゃん団子」

美味しいぞなもし

だんだん♪