育まれた30年
競争力
経済力
低迷だけでは
なかったんだ
育まれた30年
街中の木々がみんなクリスマスツリーになった。
一夜明けた今朝の札幌は一面の雪景色。
真っ白な雪を被った木々のてっぺんに星の飾りをつけたくなります。
寒いし、雪かきも大変だけど、雪の札幌はやっぱり素敵だ。
そうか、失われた30年と重なるのね・・・。
「大谷の歩みとわたしたち」。
朝刊の特集記事の見出しです。
大谷選手の足跡とこの30年を重ね合わせたもの。
移籍、結婚、通訳の解雇、50-50 、世界一、MVP受賞と
2024年の大谷選手はニュースのトップを独占し続けました。
そんな規格外のスーパースターが生まれた1994年の日本は
工業生産力モデルの優等生として世界のGDPに占めるシェアは18%と
世界第2位を誇りましたが、ここから国際競争力は低下、経済は低迷状態に。
いわゆる「失われた30年」です。
地下や株価が低迷し、不良債権問題で金融機関は貸し渋り、経済は悪化の一方、
お給料はず~っと上がらず、2010年、GDPで中国に抜かれた翌年には
東日本大震災に見舞われ、大きなダメージを追った日本は
脱デフレのインフレ政策といえるアベノミクスに吸い寄せられていく。
大谷選手が生まれ、大好きな野球で世界一を達成するまでの30年は
日本社会が長く低迷した「失われた30年」とぴたり重なっているのでした。
記事には1994年と2024年の二つの円グラフが添えられています。
世界のGDPに占める日本を割合を示すクラフです。
1994年は26%のアメリカに次ぐ18%の世界第2位。
2024年は25%アメリと18%中国が円グラフのほぼ半分を占め、
日本はドイツと並ぶ4%、国内総生産がここまでしぼんでいたかと
わかってはいても、なかなかショックな低下ぶりを示しています。
国際競争力が大きく低下したこの30年でありますが、
日本はまったく全然ダメだったのかと自信喪失しそうになりますが、
ただただ「失われた」だけではなかったのだ。
1994年生まれの一人の野球少年が
世界一になるのを育んだ30年でもあったのだとも思う。
息子も1994年生まれ。
初めての子育てで必死、母としては反省だらけの30年でありました。
彼が生まれた頃から携帯電話が急速に普及し、デジタル化が進み、
ゆとり教育が導入されたと思ったら揺り戻しになったり、
アメリカでは同時多発テロが起き、日本で大震災、原発事故が発生、
とにかく、これまでの常識では測れない出来事がいっぱいだった。
おろおろ、ドキドキ、大きな不安を抱えながら、
迷いながら、悩みながら、子どもを育ててきた30年だったような気がする。
自分が育ってきた高度経済成長期の常識は通用しないことは自覚していたが、
それだけに「正解」がわからない不安もあったなぁと今となっては思う。
でも、失う一方の30年だっただろうか。
1994年に生まれた子どもたちは今30歳。
それぞれに社会の中で一生懸命「大人」として生きているんだと思う。
彼らを育んだ30年に誇りを持っていいんじゃないかとも思うんだよ。
大谷選手の活躍に「希望」を見る。
これまでの常識は覆すためにある。
失われたと嘆いているヒマがあったら、
最も大切なことに集中するんだ、
育まれた30年に感謝だ。
(写真は)
街中がクリスマスツリー
今ごろサンタさんも
出動準備中かな?



