海の森
陸からは
目にはさやかに
見えねども
危機が迫る
海の森
サンマ、スルメイカ、サケ、カニなどなど
連日、北海道の海の幸の不漁が伝えられる今日この頃ですが、
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」でも
またまた深刻な海の危機が特集されました。
「コンブがピンチ!」
国内生産量の9割を占める北海道産のコンブ生産量が今年度初めて
1万トンを切る見通しで流通価格の上昇も避けられないそうです。
そうだ・・・そうだった、コンブの不漁、気がかりだったんだ・・・
コンブ減少の主な原因は海水温の上昇。
昨年の猛暑でコンブの生息に適した水温より5度も高い20℃まで上がり、
コンブが枯れてしまったり、根づかなかったり、
次世代につながる胞子が成熟しなかったりと大きな影響があるらしい。
海水温上昇に加え、海洋汚染、流氷によって削られる、
生態系のバランスが崩れ、ウニなどに食べられてしまうなど複合的な要因から
北海道に海にかつて豊かに広がっていた「昆布の森」が危機に瀕しているのです。
こんぶが生えていない裸になってしまった海底の映像がショックでした。
以前、コンブ漁の取材をしたことがありますが、
コンブ漁師さんが大きな棹を海中からぐっと引き上げると、
まさにガバ―ッ!という感じでそれは大量の天然コンブがあらわれて、
船の上からは見えない海中には豊潤な海の森があるのだと実感しました。
陸の森や川から養分を含んだ水が海に流れ、その豊かな海の中で
コンブや海藻が生き物のゆりかごとなる森=藻場を作ることで
さまざまな魚やウニが暮らしていた環境の循環サイクルが
地球温暖化による気候変動によって加速度的に変容しつつあるとなると
このまま手をこまねいているわけにはいきません。
番組の特集では高い水温に強いコンブの品種改良や
養殖に関わる人材育成などの取り組みが紹介されていました。
豊かな海の森を守るためにコンブも人材も育てようと
産官学、さまざまな知恵を集めた努力が続いています。
コンブは我が家の必需品。
最近はだし昆布を使う時も長さも以前の半分に抑えて、
おだしをとった後のコンブも刻んで自家製ふりかけにしたり、
それは大事に大事にいとおしむようにいただいています。
ユニセフの無形文化遺産にもなっている和食は
コンブなしには成り立ちません。
ほかの食材では代替できない唯一無二の存在であるコンブ。
コンブが穫れなくなる日なんて、想像もしたくない。
海水温の上昇を止めるために、
身近な暮らしのエコ意識をさらに高めなくちゃと思うと同時に、
海の向こうの動向も気になってしまう。
「地球温暖化はでまかせだ」と唱える人が次期米大統領になるわけで、
トランプさんの今後がコンブの将来にも大きく関わるとも言えるのだ。
北海道の海の森の変化は地球規模で起きている気候変動が要因、
ミクロとマクロの視点からとらえる必要があるんだと思う。
昆布を守ることは地球を守ること。
海の森へ思いを馳せる。
(写真は)
十勝大名の鯛焼き
小倉あんとクリームと
タイヤキ君も海の仲間



