聖ヤコブの貝

帆を立て
大海原をゆく
海扇
楊貴舌
聖ヤコブの貝

一人ごはんは、結構楽しい♪
夫がおでかけして家にいない日の食事はたいていワンディッシュ。
野菜たっぷりのサラダにメインと簡単なスープとかね。
先日のお一人さまごはんの主役は、ホタテ。

北海道猿払産の立派なホタテを丁寧に氷温解凍し、
表面に格子状に切れ目を入れて小麦粉をさっとまぶして
オリーブオイルでこんがり焼い、バターとお醤油でさっと仕上げた
ホタテのムニエル~バターソース♪

ぷりっぷりのホタテが甘~い!
香ばしいバター醤油シースがよく絡んでカヴァにも合います。
むふふ、おいしいおいしい、一人ごはんもまた楽し。
簡単なのに、あれ?これって、あの時のメインにも負けない?

と、ふと思い出したのが、かつて家族3人で訪れた晩秋のパリ。
知人のフレンチのシェフが「世の中にこういう世界があるんだって

知っとくのも悪くないと思うよ」「ランチなら子どもも大丈夫だから」と

パリの三つ星レストランの予約を取ってくれたのでした。

当時、小学校高学年だった息子の(高い)社会勉強とも思い、
家族3人ドキドキでシャンゼリゼ通りからほど近いミシュラン三つ星店へ。
五つ星ホテルのメインレストランでもある「Le Cinq」。
アールデコの調度、ため息の出るような美しいお花、
あまりにも完成され尽くした空間に圧倒されました。

同時に感動したのが、完璧で温かなホスピタリティ。
カルロス・ゴーン似の「メートル・ドテール」と呼ばれる給仕長は
夫がオーダーを伝えたら、テーブルのお花をマイク代わりに
「oui musshu!」と緊張する私たちにウィンク、
超一流のおもてなしとは、お客をリラックスさせることなんですね。

その三つ星レストランでのお魚のメインが「ホタテ」だったのですよ。
北海道でおなじみのホタテですが、フランスでは高級食材なんですね。
ボッティッチェリの名画「ヴィーナスの誕生」にも描かれているように、
ヨーロッパでは神聖なイメージを持つ食材とされ、
フランス語では「Coqille Saint-Jacques(コキーユ・サンジャック)」、
「聖ヤコブの貝」と呼ばれ、思い入れの強い海の幸なんです。

貝殻が舟の帆に似ていることから「帆立貝」と名づけられましたが、
中国では扇に見立てて「海扇」「扇貝」、また楊貴妃が愛したことから
「楊貴舌」とも呼ばれるなど、ホタテは世界で愛される特別な貝なのです。
パリの三つ星レストランでは上品で濃厚なバターソースで仕上げられていて、
お一人さまごはんのムニエルを食べて、あの時を思い出した次第で。

つまり、北海道のホタテは、凄いってこと。
ちゃちゃっと手早く作ったムニエルも
パリの三つ星の一皿を思い出すほどに食材の力があるのですよ。

聖ヤコブの貝、フライも美味しいよね♪

☆☆☆本日10月30日(木)HBC「今日ドキッ!」に

コメンテーターとして出演させていただきます。

WCも日本シリーズも気になる晩秋、どんな話題に出会えるのか、

今日もわくわくドキドキで行ってきまーす!

(写真は)
簡単お一人さまごはん
ホタテのムニエル
ワンディッシュでね