万歳とバンザイ
両手を揚げて
高らかに叫ぶ
選挙の度に
目にする儀式
万歳とバンザイ
「自公 過半数割れ」
いつもより遅く届いた朝刊各紙1面には大きな見出し。
衆議院選挙の結果が出ました。
自民と公明の与党は過半数割れ、立民は大幅議席増、国民は3倍超、
「政治とカネ」に関する国民の不信が表れた選挙結果となりました。
自公は過半数割れ、立憲も比較第1党には届かず、
今後、時別国会での首班指名、連立政権の枠組みをめぐって
与野党の動きが活発化すると思われますが、
単なる「数合わせ」になってはますます政治への不信は高まります。
国民の多様な民意を耳を傾け、丁寧にくみ取り、真摯な議論を重ねて
合意形成をめざす議会制民主主義を実現してほしいと
1票を投じた有権者の一人として切に願います。
与野党ともに、どうか実のある政策論議を尽くしてほしい。
テレビの選挙速報を深夜まで見つめ、
今朝も選挙結果を伝える朝刊に目を通しながらテレビをつけていると、
何度も当選を祝う例の風景が画面から流れてきます。
「万歳!」「バンザーイ!」
おなじみの選対事務所での「万歳三唱」の風景。
もはや選挙の風物詩、といった感じでありますが、
いまだに、どうしても、ちょいとした違和感がぬぐえない
解散の時といい、政治の現場は、万歳がお好きなのねー。
今朝の天声人語で母校早稲田大学の名物サークル「バンザイ同盟」が
取り上げられていました。半世紀の伝統を持つバンザイ同盟のモットーは
「やっている自分たちが楽しい」気分で身近に祝い事を見つけ、
仲間と共に大きな声を張りあげバンザイをすること。在学中もよく
キャンパス内で景気よくバンザイを繰り返す集団を目撃しました。
そのバンザイ同盟の現幹事長によると政治家たちの万歳は美しくないそうだ。
「やらされてる感じで元気がなく、あまり楽しそうじゃないから」。
手のひらを正面に向けて腕を力なく上げる人も多くて
「お手上げ状態」にも見えるといいます。
歴史的には万歳にはあの戦争を想起させ、暗く悲しい影もつきまとうが、
バンザイ同盟のそれは、あくまで元気で明るいバンザイ、なのだろう。
サークル活動の明るいバンザイはなんとなく理解できるが、
選挙の際の「万歳」は、いったい、何を祝う万歳なのか。
確かに当選はめでたいかもしれない。
これから頑張ってくれよというエールかもしれない。
花束を渡され、笑顔満面の当選者を真ん中に何度も繰り返される万歳。
でもね、これがゴールじゃないんだよね。
万歳もいいけど、これがスタートなんだよねって、
1票を投じた有権者の一人は、選挙の度に思うのだった。
万歳とバンザイ。
選挙の光景としての万歳と
サークル活動としての明るいバンザイ。
万歳とバンザイについて物思う投票日の翌朝だった。
(写真は)
選挙の翌朝
晩秋の山々の上は
明るいような薄暗いような
雨あがりの曇り空だった
う~む・・・?



