まちの居場所
そこに
足を向ければ
温かな1杯と
誰かがいてくれる
まちの居場所
秋深し。
野球の晩秋が続きます。
昨日はプロ野球ドラフト会議が開かれ、
ファイターズは「二刀流」の呼び声高い柴田獅子投手を
「当たり1位」で交渉権を獲得しました。
宗山選手を競合で外し、続く抽選でソフトバンクとの競合の末、
見事引当てた新庄監督は「当たり1位ですよ」と粋なコメント。
そうです、そうです、「はずれ1位」なんて表現、
これから球界を背負う若い選手たちにそぐわないもの。
さすが、選手思いの新庄監督です。
ドラフト会議後、その新庄監督の来季続投も表明され、
さあ、2025年シーズンこそ、日本一だー!
と、その前に、明日はいよいよメジャーリーグ・ワールドシリーズ第1戦、
大谷vsジャッジ、宇宙規模のホームラン対決が見られそう。
野球の晩秋はまだまだ続くのだ。
そんな今朝、早朝の国際ニュースを見て、
思わず晩秋のパリの街角を思い浮かべてしまいました。
「フランスのカフェ・ビストロが国の無形文化遺産に登録」
なんて、トレビアンなニュースでありましょう。
先月末「フランスのカフェとビストロ、およびその社会的・文化的慣習」が
国の無形文化遺産に登録されることが決まったそうです。
カフェやビストロが単なる食事スポットではなく、フランスの文化と
日常生活の中心であり、地域のつながりや友情をはぐくむ場所として
機能していることを示すもので、将来的にはユネスコ無形文化遺産への
登録を目指しているとのこと。
フランス料理やバゲット、ワインの製造・収穫祭、チーズの製造などは
すでにユネスコ無形文化遺産に登録されていますが、
カフェやビストロは「食」のカテゴリーに留まらず、
「人々の居場所」として評価されたことがとても興味深いと思います。
香り高いコーヒーやクロワッサンももちろん魅力的だけど、
毎日のようにフランスの人々が我が街のカフェに足を運ぶのは
そこに誰かがいて、会話があって、つながりがあるから。
常連さんも、初めてのお客も、ギャルソンも、パンを配達する人も
みんな対等、同じ地平にあって、さまざまな話が飛び交うのが素敵なのね。
パリのカフェの雰囲気を思い出します。
新聞を広げるビジネスマン、仲良さげな老夫婦、お喋りに夢中の女性たち、
お客と冗談をかわすギャルソン、人種も宗教もさまざまな背景の人々が
日常のささいな出来事から政治の話題まで語り合える場所、
誰にとっても気軽に行ける、まちの居場所、なんだと感じたものです。
そのフレンドリーで温かな雰囲気はフランスのカフェならでのもの。
常連でもない私のような旅行客にもギャルソンは気さくな笑顔で
何やら声をかけながら(フランス語なので笑)給仕をしてくれましたっけ。
飾らないまちの居場所がフランスの文化のゆりかごなんだと実感しました。
しかし1960年代には20万軒あったフランスのカフェ・ビストロは
経済活動の変化、コロナパンデミック、コーヒーショップチェーンの進出などで
現在では4万軒にまで減っているのだそうです。カフェ・ビストロの文化的価値を
守るためにまずは国の無形文化遺産に、そしてユネスコ無形文化遺産登録によって
カフェ文化の保護、次世代への継承を本気でめざすらしい。
自分たちの文化に誇りを持ち、守るために行動する。
ライフスタイルの変化でフランスでも若い世代はワインをあまり飲まず、
街角のカフェでひがな一日過ごすことも減ってきているようですが、
フランスの政治や文化の重要なサロンでもあり、
日常生活に欠かせないまちの居場所の灯を守らにゃならんと
フランス社会は動き出しているにでした。
晩秋のパリ。
色づく街路樹を眺めながら
一杯のコーヒーとクロワッサンを
BGMは早口のフランス語のお喋り
妄想旅しているだけ楽しい♪
(写真は)
パリの街角
どこのパン屋さんもおいしい
どこのカフェも素敵だった



