地球オーブン
5000年前
古代遺跡で
大活躍
絶品調理
地球オーブン
昨日は8月生まれの夫のバースデーパーティーを決行。
実際のお誕生日は来週初めなのですが、
ゆっくりできる金曜ごはんがいいよねってことでの開催。
暑い夏のパーティー、メイン料理は暑い国のお料理。
「タンドリーチキン~夏野菜とともに」です。
灼熱の国インドの代表的なお料理ですね。
さまざまなスパイスやヨーグルトでマリネした鶏肉を
タンドール釜と呼ばれる釣り鐘型の土の窯で焼いたインド料理。
インド料理店で見たことがありますねー。
ホントにお寺の鐘のような巨大なタンドール窯で
金具にぶら下げたお肉が香ばしく焼かれていく様子は圧巻。
カレーに添えるナンは壁にペタッと張りつけて焼いていましたっけ。
ウルドゥ語で「タンドールの」を意味する「タンドーリ」が変形し、
「タンドリーチキン」という名前になったようですが、
「タンドール窯」の歴史ははるか古代インダス文明の時代まで遡り、
めちゃくちゃ古くから伝えられてきた料理法なのでした。
およそ5000年前のモヘンジョ・ダロ遺跡に
鶏肉をタンドールのようなもので焼いた痕跡があるそうで、
サンスクリット語の文献には肉をマリネするために
マスタードシードがメインに使われたという記述もあるらしい。
古代のタンドリーチキン、すでにかなり美味しそう。
タンドール窯の原型は砂漠の民が灼熱の大地を掘り、
その地中の空間をオーブンのように使っていたとされます。
まさに暑い気候だからこそ編み出された優れた調理法、
地球の力を活かした天然のオーブン、地球オーブンですね。
その後、ムガール帝国4代目皇帝ジャハーンギールが
どこに旅行するときもタンドール料理をシェフたちが作れるように
可動式のタンドール窯を作らせたのが現在の釣り鐘形のタンドールの始まり。
王様が夢中になるほどタンドール窯で焼いた料理は絶品だったのだ。
さらにインド全土の庶民にタンドール料理を広めたのは
シーク教の創立者グル・ナーナク。カーストの壁を取り払おうと
「sanjha chulha」と呼ばれる地域共有の窯を各地に作らせました。
様々な人々が火を囲み交流する場へ発展するきっかけになったとか。
日本の井戸端会議のようにタンドールが人々をつないだのですね。
深い。タンドール窯は奥が深い。
だが、我が家にはもちろん、巨大なタンドール窯などありません。
でも大丈夫、愛用のオーブンで超美味しくタンドリーチキンができます。
まずは前日に鶏肉をヨーグルト、カレー粉、クミンシード、チリペッパー、
にんにく、生姜のすりおろし、トマトケチャップ、塩と蜂蜜少々でマリネ、
一晩冷蔵庫でじっくり寝かせます。これがポイント。
あとは当日、天板にオーブンシートを敷き、マリネした鶏肉を並べ、
その隙間に茄子、ズッキーニ、赤と黄色のパプリカを置いて
高温のオーブンで50分ほど焼いたら出来上がり。う~ん、魅惑的な香り。
もう大胆にオーブンの天板ごと食卓にドーン!と出しましょう。
「タンドリーチキン~夏野菜とともに」
いっただっきまーす!
まずはチキン、ナイフを入れると・・・ほろほろ~~!!!
めっちゃ柔らかくジューシー、スパイシーでまろやかで複雑で超美味!!!
こんがり焼けた夏野菜たちも抜群に美味しい!!!
ご近所スーパーで仕入れたナンも温めて添える。これがまた合うのよねー。
北緯43度の札幌、砂漠でもなく、タンドール窯もないけれど、
一晩マリネ、オーブンさえあれば、インド伝統料理も作れます。
砂漠の民から生まれた地球オーブンを想いながら
ヤバい、美味し過ぎて、パクパクが止まらなーい!
(写真は)
8月生まれのバースデー料理
「タンドリーチキン
~夏野菜とともに」
ムガール帝国の皇帝気分で味わう(笑)


