半助どん
お初に
お目に
かかります
その名は
半助どん
立秋を過ぎ、朝晩は過ごしやすくなった今日この頃・・・
なんて残暑見舞いは絶対書けない、蒸し暑さ全開の今日この頃。
札幌の昨日の最高気温は30.7℃、手稲山口では34.7℃まで上がり、
湿度も高く、むちゃくちゃ蒸し暑い真夏日、昨夜も寝苦しかった~(汗)
お盆を過ぎればめっきり涼しくなっていた以前の北海道では
「残暑」という言葉はどこかよそ事に感じていましたが、
ここ近年、8月後半になっても真夏日が続くようになって、
あ~、こーゆーことでしたかぁと肌感覚で理解できる今日この頃です。
昨日の金曜ごはんも残暑を乗り切るスタミナメニューにしましたよ。
息子が夫のバースデープレゼントに贈ってきてくれた高級鰻!
「うなぎ食べて元気つけて下さい」との嬉しい親孝行コメントに
夫も感涙、うなぎパワーでこの先1年も突っ走る所存とか。
「鰻セレブ」と金文字が入った立派なボックスを開けると・・・
おおお~、蒲焼と白焼きの紅白セットに肝焼きまでついている。
どうやら、タダモノの鰻ではななさそうだ。
その名も「美陵鰻」、「みささぎうなぎ」と読むらしい。
その昔、美陵(みささぎ)町と呼ばれていた大阪府藤井寺市は
皇族が眠る古墳が多いことで有名な世界文化遺産に登録される地。
健康な水、空気、自然、環境に恵まれた由緒正しき地で育った
究極の鰻、それが「美陵鰻」なんだそうです。
鰻のストレスを可能かがりなくしたエコな生育環境で水質・温度調整を行い、
抗生剤も成長促進剤も一切使用しない完全無投薬で養殖された鰻は
生粋の天下の台所大阪育ち、つまり関西が誇る鰻さんとか。
ほほ~、確かに、関西の鰻さんだわ。
その確たる証拠は鰻さんのお姿を見れば一目瞭然。
蒲焼も白焼きも、頭がついてる!関西式の有頭腹開き、なのです。
頭を落として背開きをする関東圏ではまずお目にかかれません。
北海道の鰻もほぼ100%、頭のない関東式。
鰻の頭・・・お初にお目にかかります。
パンフの指示通りに冷凍パックのまま沸騰したお湯で5分温め、
アルミホイルを敷いたフライパンに移し、酒を振りかけ3分蒸し、
炊きたての北海道米をよそった丼に・・・載せる・・・
・・・が、有頭の蒲焼・・・そのまま載せていいのだろうか?
そもそもこんがり焼けてはいるが、鰻の頭って、食べていいの?
う~ん・・・わからん、だが迷っている時間はない、鰻が冷めてしまう。
ええ~い!夫の丼に有頭蒲焼を思い切ってオン、
鰻の尾頭付き丼、なかなか迫力あるビジュアルだ。
さあ、「美陵鰻」の極上蒲焼を載せた鰻丼、そのお味は?
うう~ん、もう食べる前からして、香りが違う。
ちゃんときれいな水の中で育った証でありましょう。
清らかな流れを彷彿とさせる爽やかな藻のような青い香り。
そう、由緒正しき鰻の香りだ。
その身は心地よい弾力がありながら、ふっくら柔らかく、旨味抜群。
北海道の美味しいお米との相性も抜群、美味い、美味すぎるやん「美陵鰻」!
と、夢中になってぱくついていましたが、ふと落ち着いて夫の様子を見る。
「あの、頭は?」「うん、まだ食べてない、多分食べ・・・ない、かな?」と
なんだか申し訳なさそうに丼の上の鰻の頭を見つめていた(笑)
はて?(再び「虎に翼」の寅子風にね・笑)
関西式の有頭背開きの鰻の頭は、食べるべきなのか否か?
調べてみると、関西ではこの鰻の頭のことを「半助(はんすけ)」と呼び。
お酒のつまみやお鍋のダシとして昔から慣れ親しまれているのだそうです。
鰻は身も肝も骨も丸ごと食べられる食材、頭も例外ではないらしい。
関西式に蒲焼のたれで香ばしく焼かれた頭を串に刺した「かぶと焼き」や
豆腐や野菜とともに鍋仕立てにした「半助豆腐」などは関西の郷土料理で、
蒲焼のたれを作る際も半助を入れると本格的な味に仕上がるそうです。
そーか、知らなかったよ、半助、昔から愛されてきたのねー。
ちなみに「半助」という名前の由来は昔は1円を「円助」と呼び、
その半分の金額で鰻の頭ひと山を売っていたからとか、
半助という名前の鰻売りがいたとか諸説あるようです。
とにもかくにも、鰻の頭=半助は食べられるのか?
答えは、食べられる、しかも栄養満点、関西の郷土料理になっていた、だった。
だがしかしお初にお目にかかり、その事実も知らなかった夫は
今回は食べるに忍びなかったようで、またの機会にね。
関西式有頭背開き、半助が載った「半助丼」。
半助どん、栄養満点の関西グルメだった。
(写真は)
天下の台所大阪育ち
「美陵鰻」
関西式の尾頭付き鰻丼
迫力ある半助どん


