またねの晩夏
お空の上から
今年も帰省
一緒に過ごせて
嬉しかったよ
またねの晩夏
今日8月16日は送り盆。
お空の上から帰省中だったご先祖さまが戻っていく日。
京都では五山の送り火、長崎では精霊流しなど
日本各地で伝統的な送り盆の行事が行われ、
ご先祖さまはゆっくりゆっくりお空へと戻っていきます。
我が家も毎年、夫と私の亡き父二人の写真の前に
お花や盆落雁やお菓子などささやかなお盆のしつらえをしていますが、
今朝は二人の笑顔に手を合わせ「どうぞゆっくりお帰り下さいね」
そして「またね」と祈る送り盆、晩夏の朝でした。
たくさんのお供え菓子が並ぶ中、昨日、もう一つ追加されました。
夫がアカプラで開催中の「スイーツガーデンSAPPORO」でゲットしてきた
芽室町の「お菓子のまさおか」名物の「中華まんじゅう」であります。
まさに、お盆のお供え菓子にはうってつけのセレクト。
大正6年(1917)創業の老舗「お菓子のまさおか」は
十勝産小豆など地元の食材を使ったお菓子が愛されてきたお店、
特に「中華まんじゅう」がデパ地下などの催事イベントで行列必至の人気、
一度味わうととりこになってしまう美味しさなのね。
中華まんじゅうといえばコンビニの白いほかほっかのが思い浮かびますが、
道産子にとってはどら焼きがバナナ型になったようなコレが「中華まんじゅう」。
しかも昭和あたりまでは「中華まんじゅう」=葬式まんじゅう、
ふだん使いのお菓子ではなく葬儀や法事の引き出物という存在でした。
「中花種」と呼ばれる卵、砂糖、小麦粉を混ぜて焼いた生地に
たっぷりのこしあんをはさんだ半月形のお菓子。「中花種」が名の由来らしい。
ゆうに20cmを超える重量感たっぷりの中華まんじゅうが立派な箱に並ぶ姿に
子どもたちのテンションは上がったもの。大人が慌ただしく葬儀に出かけると、
内心「葬式まんじゅう♪葬式まんじゅう♪」と引き出物を楽しみにしていた
ばち当たりな思い出があるのは私だけではないはず。すんません。
懐かしい昭和の記憶そのものの「お菓子のまさおか」の中華まんじゅうは
ふんわりした皮は卵の風味とコクがしっかり感じられ、
昔ながらの甘さ十分のこしあんとの相性も抜群。
これ、これ、これですよ、北海道の中華まんじゅう♪
だがしかし、中華=中花はわかりますが、
なぜ「中華まんじゅう」が北海道では葬儀や法事の引き出物になったのか。
道外では葬式まんじゅうといえば白い円型に蓮の焼き印が押されたもの、
北海道以外で半月型の葬式まんじゅうはまずお目にかかることはない。
道内の老舗菓子店では大正や昭和初期には会葬御礼として
バナナ型の中華まんじゅうの注文があり、その都度焼いて納めていたようです。
どうやら北海道のお葬式は大勢の人数が集まるために
手早く大量に作れる焼き皮タイプの中華まんじゅうが求められたらしい。
確かにね、包んで蒸して冷まして焼き印を押す葬式まんじゅうよりも
皮を焼いてこしあんをはさむ中華まんじゅうは効率的かも。
開拓当時から地域ぐるみで力を合わせてきた歴史もあって
会葬者も多かった北海道のお葬式にはコレがいいってことねぇ。
慣習にとらわれない道産子らしい合理的な発想だったのかもしれません。
甘党だった亡き父も、めっちゃ大好きだった。
ほっといたら、ぺろっと1本たいらげちゃうほど好物だったなぁ。
昔よりは控えめサイズのまさおかの中華まんじゅうを夫と半分こしながら
お空から帰省中の父のあれこれ、思い出したお盆でありました。
今日は送り盆。
ゆっくりお空に帰ってね。
またねの晩夏なのだった。
(写真は)
道産子のソウルスイーツ
芽室町「お菓子のまさおか」の
中華まんじゅう
美味し


