謙虚な額縁

目立たず

清楚

控えめ

穏やか

謙虚な額縁

ご機嫌な夏の青空が広がっています。

爽やかに晴れていると、めっぽうお洗濯も楽しくなる。

週末にかけても夏らしいお天気が続く予想、

なんだかウキウキしてきますねー。

洗濯物を外干しながら、

ふと見下ろしたマンション前の紫陽花ロードはまさに今が見頃。

青紫色の手毬のように咲くアジサイに続いて、

清楚なガクアジサイも満開になっていました。

ガクアジサイはアジサイ科に属する日本固有の落葉低木。

花びらのように見えるガクが変化した装飾花が

中央に密集する本当の花を「額縁」のようにかこむ姿から

「ガクアジサイ(額紫陽花)」と名づけられました。

手毬状に咲く普通のアジサイはこのガクアジサイの突然変異種で、

かつてはガクアジサイをアジサイと呼んでいて、

お花屋さんの店先で見かける華やかなセイヨウアジサイも

ガクアジサイが中国を経由してヨーロッパへ渡り品種改良されたもの。

清楚な佇まいで控えめに咲くガクアジサイ。

その花言葉「控えめ」「謙虚」。

本当の粒状の花々を思いやるかのように

慎ましく咲く額縁のような花にぴったりですね。

日本固有種のガクアジサイ。

身近な花であったはずですが、万葉集に登場するのはわずか2首、

源氏物語や枕草子にはまったく触れられていません。

控えめで慎ましい佇まいゆえにあまり目に留まらなかったのかも。

でも、ガクアジサイを見ていると、心が落ち着く。

自分が目立ってナンボ的なアテンション・エコノミーが跋扈する時代、

だれかを思いやるように「額縁」の役目を果たすべく慎ましく咲く姿は

大切な何かをそっと思いださせてくれるかのようだ。

北海道の7月。

紫陽花ロードは満開。

謙虚な額縁よ。

(写真は)

マンション前の紫陽花ロード

ガクアジサイも満開

だれかのために咲く花