泡のチカラ
ブクブク
シャワシャワ
微細なバブルで
おさかな元気
泡のチカラ
「イガー」、かつて函館の街に響いた朝イカ売りはもう幻の風景。
「スルメイカ6月最低19トン」
北海道新聞の朝刊の見出しに、せつなくなる朝であります。
夏イカ・・・もう、ずいぶん食べていないな・・・。
函館市水産卸売り市場の6月の生鮮スルメイカ取扱量は
これまでで最も少なかった21年同月の21トンをさらに下回り、
過去最低の19トンとなったと発表しました。
6月に解禁された道南のスルメイカ漁は記録的な不漁が続いています。
産卵期の東シナ海の水温上昇など海水温の変化が
イカの生育に影響しているとみられています。
過去最低の不漁で1キロ当たりの平均単価も昨年より360円高い1722円と
2年連続で6月の過去最高を記録しています。
ご近所スーパーの鮮魚売り場でもスルメイカの姿は見かけますが、
サイズが小さい、お値段が高い、なかなか手が伸びない。
以前ならこの時季は大きなイカがパックに何ハイも入っていて、
あまりお値段を気にせずに買えて、お刺し身やフリットなどなど
色々なお料理で楽しんでいたのにね・・・夏イカは遠くなりにけり。
海の幸不漁のニュースばかりが伝えられる中、
ちょっと希望を持てる記事が経済面に掲載されていました。
「いけすに泡 鮮度維持」
泡のチカラが水産分野に本格進出、だそうです。
農機メーカーの丸山製作所と日本航空グループの商社JALUXが
直径1マイクロメートル未満の微細な泡「ウルトラファインバブル」を
発生させるポンプを開発、1例目として苫小牧漁協が
いけすでの活魚の畜養に導入したところ、
タコやマツカワなどの活魚の品質保持、鮮度維持が確認されたとか。
ファインバブルの技術はシャワーヘッドなどへの活用で知られますが、
さらに微細なウルトラファインバブルは浮力が弱いため水中に長くとどまります。
いけすからくみ上げる水に酸素を加えてウルトラファインバブルを作ることで
水中の酸素量が従来より増加、お魚たちが酸素を効率的に吸収できるため、
活魚の酸欠を防ぐことができ、致死率も低下したらしい。
気候変動による海水温の上昇でさまざまな水産物の不漁が続く中、
いけすでの活魚畜養、陸上養殖などへの応用も期待できそうな泡のチカラ。
農機メーカーと航空会社京商社のタッグで生まれた新技術が
水産業者の利益向上につながるかもしれません。
環境の変化をただ嘆くだけではなく、
異業種が知恵を合わせて乗り越えようという動きに希望を感じます。
ブクブク、シャワシャワ、微細なバブルでお魚たちが元気になる。
ウルトラファインバブル、注目です。
(写真は)
7月の紫陽花
繊細な紫が美しい
7月はイカ獲れるかな・・・


