しりしりの旅
身近な野菜で
簡単お手軽
栄養満点の
沖縄料理
しりしりの旅
オリンピックで目覚めて、オリンピックで眠る週末。
パリ時間優先で過ごす日々が始まりました。
開幕前から見逃せない試合が続き、開幕後は拍車がかかる(笑
パリ五輪2024、連日熱戦から目が離せません。
昨日は真夜中から開会式をライブ中継で観て、
午後は男子バレーボールとバスケットの初戦、どちらも対戦相手はドイツ。
いやー、残念・・・!どちらも善戦するも初戦を落としました。
バレーボールはサーブ、バスケットはシュートの精度の差が響いたかな。
さらに男子柔道、美唄市出身の永山竜樹選手は疑惑の判定がありながら、
「このまま手ぶらでは帰れないと」気持ちを立て直し銅メダルを獲得。
逆境から奮い立つメンタルの強さに感動、金より輝く銅メダルです。
いやはや、いつ、どのチャンネルでどの競技を観るか、
1日24時間の中で自分のTO DOとの時間調整がめっちゃ大変(笑)
オリンピック観戦の合間にごはんも作って食べなきゃなんないしねー。
そんなパリ五輪週末、テレビ観戦の応援にも体力が必要ってことで、
暑い夏にぴったりの栄養満点の沖縄お惣菜を作りました。
沖縄家庭料理の定番「にんじんしりしり」です。
「にんじんしりしり」は千切りにしたにんじんを油で炒め卵でとじる料理で
にんじんを専用のおろし金ですり下ろす時の音「すりすり」を表す沖縄の言葉、
「しりしり」から名付けられました。沖縄のどの家庭にも大きなおろし金、
その名も「しりしり器」があり、シンプルな材料で作れる大定番の家庭料理。
私も沖縄の市場(マチグヮー)の金物屋さんで「しりしり器」をゲット。
縦長の卓球ラケットのような平たい木に大きめの穴があるおろし金がついていて、
皮を剥いたにんじんを「しりしり」すると面白いようにすれるのよ。
しかも断面がいい感じに不揃いになるので、油で炒めやすい。
沖縄で最古のすり器は「ンムクジシーリー」と呼ばれる調理器具。
まな板サイズの板に竹の釘のようなものを打ち込んだもので、
サツマイモから澱粉を作る時に使われ、沖縄博物館にも展示されていますが、
現在のようなしりしり器の原型は「メンガナ」と呼ばれていたらしい。
調べてみると、台湾から竹冨島に伝わった記録が残っているそうで、
大根やパパイヤの千切りをする時に使われていたようです。
主に台湾ではキャッサバの澱粉(現在のタピオカの原料)を作るために
作られた調理道具だったようです。
「にんじんしりしり」そのものは琉球王国の宮廷料理には記録がなく、
おそらく明治、大正以降に沖縄全域の家庭に広まったようですが、
いやー、「しりしり器」のルーツが台湾だったとは知らなかったな~。
台湾→武富島→沖縄全域に伝わったしりしり器の旅のおかげで
今日の「にんじんしりしり」があるのだ。
さて、パリ五輪週末ごはんの「にんじんしりしり」。
しりしり器でしりしりしたニンジンをオリーブオイルで炒め、
少ししんなりしたら、ツナ缶を油ごと投入、しめじも加えて、
しっとりしてきたら、塩で味を調え、最後に溶き卵を回し入れて、
ざっとかき混ぜ火を通したら出来上がり!
にんじんのオレンジ色と卵の黄色が鮮やかで食欲をそそる。
調味料は塩だけなのに、にんじんの甘み、ツナの旨み、まろやかな卵、
ひと口食べると、毎回、驚くほど美味しいの♪
世界の食遺産にリストアップしたい沖縄家庭料理であります。
台湾から武富島、そして沖縄全域からはるばる北海道まで。
しりしりの美味しい旅のルートを思いながら、
「にんじんしりしり」をぱくぱく、ぱくぱく。
五輪テレビ観戦も、体力勝負なのだ(笑)
(写真は)
沖縄家庭料理の大定番
「いんじんしりしり」
沖縄の焼物(やちむん)に
よく映えます


