森林菓子
爽やか
清涼
上品で
心地よい
森林菓子
春雨じゃ、濡れてまいろう。
なーんて、月形半平太の台詞をパクりたくなるような朝。
初夏のような陽気から一転、久しぶりの雨がしとしと降っていて、
窓を開けるとしっとり濡れた春の土の匂いが鼻をくすぐり、
思わず、月形半平太になってしまった(笑)
マンション前の桜並木も三分咲き、駐車場の一本桜はすでに満開、
目覚めたばかりのピンク色の桜が春雨に濡れるさまは風情がありますねぇ、
最新の桜の開花予想によると、札幌の開花はなんと明日19日に前倒し、
函館が20日予想ですから桜前線は道南を飛び越えて札幌に到着しそうです。
ヤバい、お花見関連の計画、リスケ、せねば。
急にスピードアップした桜前線に押されるように、
昨日の我が家のおやつも、ちょい先取りしましたよ。
初夏の到来を告げる「柏餅」。
ご近所のもりもとでゲットしてきました。
大きな柏の葉に包まれた柏餅。
白い新粉餅はこし餡、緑のよもぎ新粉餅は粒あん、夫婦仲良く分け合って、
柏の葉っぱから顔を出したつやつやの柏餅をパクリ、はむはむ・・・
「うーん、いい香り!柏って、こんなに香りよかったっけ?」
今年のもりもとの柏餅、気のせいか、柏の葉の香りがすごく強く感じる。
「うん、なんだか・・・あれ、沖縄のあの・・・あれ・・・」と夫もごもご、
「あー、月桃?沖縄のムーチーね?うん、言われれば、ちょっと似てるかも」
そうなのだ、長年柏餅を食べ続けてきたが、柏と月桃、ちょっと似てる?
柏餅は新芽が出るまで葉が落ちない柏の木が子孫繁栄につながると
江戸時代から武家で愛され、端午の節句に食べられるようになったとされ。
月桃の葉で包まれた餅、沖縄のムーチーも子の健やかな成長を願って
作られてきたお菓子ですから、どちらもお菓子に込められた思いは一緒。
ただ、エキゾチックな香りの強い月桃の葉に比べて、
これまで柏餅の葉の香りは桜餅ほどには意識していなかったのですが、
今年のもりもとの柏餅、ことのほか、芳香がじつにかぐわしいのですよ。
爽やかで緑の森が目に浮かぶような清涼で新鮮な香りがする。
目をつぶって嗅覚細胞に神経を集中させる。
うーん・・・確かに・・・月桃の10分の1ほどの同じ香りがするような。
江戸時代から武家で愛でられてきた柏と
沖縄の伝統的なサンニン=月桃、共通する香り成分があるのだろうか。
柏の葉のほのかな香りの主成分はフィトンチッドだそうで、
樹木が作りだして発散する揮発性物質、テルペン類、つまり、森林浴の香り。
月桃にもテルペン類が多数含まれているとされていて、
なーるほど、江戸の柏と琉球の月桃、同じ森の香りがするわけね。
ショウガ科の月桃は葉の長さ50cmほどで4月から6月に茎の先端に
白い房状の美しい花を咲かせますが、不思議なことに茎葉が枯れても、
独特の芳香が残り、テルペン類などの主成分が存在しているらしい。
その生命力は新芽が出るまで葉が落ちない柏にも似ています。
沖縄で月桃の花咲く季節に
ほのかな香りの柏餅をいただく。
爽やかで清涼で新鮮な森の香りが鼻をくすぐる。
北海道も森林菓子の季節です。
(写真は)
月桃の花咲く頃
柏餅をいただく
森林浴の香りがする


