景色の器
静謐で
それでいて
饒舌で
美しい
景色の器
魅入る。
吸い込まれる。
お皿の中に景色が見える。
静謐で饒舌な器だ。
沖縄に住む息子夫婦が贈ってくれたバースデープレゼントは
大好きな沖縄の器「やちむん」でした。
南城市に窯元を構える「宮城陶器」のオーバル皿。
一目で恋に落ちた器であります。
先月の息子の誕生日に円山のおいしいシャルキュトリーを贈ったところ、
そのソーセージを載せた写真に母は食いついてしまった(笑)。
「オーバル皿、めちゃ素敵ー♪」とLINE返信したのですが、
あらら、アタシ、もしかして催促しちゃった?
どうやら、彼らが那覇のセレクトショップで見つけた際に
「同じの、母ちゃんのバースデープレゼントにしようか」と相談していたそうで、
ありがとう、母は嬉しい、幸せだよ。
沖縄から届いた箱を開けて・・・歓声をあげました!
「宮城陶器」は沖縄生まれの宮城正幸さんが営む陶房。
2003年「陶房壹」の壱岐幸二さんに師事し、2013年に独立、
沖縄本島南部の南城市に自らの陶房を開きました。
壱岐さんの大師匠は沖縄陶芸界のレジェンド大嶺實清さん、
そして師匠の壱岐さん、お弟子さんだった宮城さんと、
大好きなやちむんの作家さんのDNAは、つながっているのでした。
何度か南城市の陶房とギャラリーを訪れたことがあります。
当時は美しい白釉やペルシャ釉薬の作品も多かったような記憶がありますが、
現在は大嶺さんや壱岐さんが影響を受けた琉球王国時代以前の古陶に
インスパイアされたシンプルでモダンな作品が主流となっているようです。
宮城さんが独立する際に掲げたコンセプトが
「シンプル・味わい・伝統・モダン」。
あくまで主役は使う人や料理。
くらしにそっと寄り添うものができればいい。
沖縄から海を越えて我が家にやってきてくれた器を見つめる。
「宮城陶器 オーバル 青磁釉」
お皿のリムは緑や土、琉球石灰岩など沖縄の自然を融合したような風合いで、
器の中央には吸い込まれるような複雑なブルーが流れるように広がります。
見つめていると・・・景色がたちのぼってくる。
その青は沖縄の海の色のようでもあり、
オホーツクの流氷の青にも見えてくる。
南国と北国の美しい景色が重なって見えてくる。
「景色の器」だ。
うっとりと時間を忘れて魅入ってしまう。
シンプル・味わい・伝統・モダン。
このお皿に何を載せようか、想像するだけで、幸せ。
使う人と料理を主役にしてくれる。
景色が見える器。
宮城陶器の青磁釉オーバル皿。
我が家の家宝なり。
(写真は)
宮城陶器 オーバル 青磁釉
器のなかに
沖縄の海とオホーツクの流氷が見える


