台式素食滷味

エキゾチック

なのに

どこか

ノスタルジック

台式素食滷味

日本列島、続々桜開花中。

昨日30日は大分、和歌山、岡山、静岡、津。大阪で

ソメイヨシノの開花が発表されました。

いずれも昨年より遅い観測ですが、待っただけ一際嬉しいかも。

桜色に染まりつつある日本列島、北海道上陸はまだ先ですが、

なんだかウキウキしちゃって、この週末の食卓は春中華三昧♪

肘の腱消炎もなんのその、張り切って贅沢点心種に挑戦、

海老焼売&牡蠣焼売はどちらも絶品、ウチ中華は美味しく幕開け。

春中華の食卓、やはりお野菜系も欠かせません。

あれこれメニューを模索する中、脳裏に浮かんだのが台湾の風景。

台湾旅の最初の夜、雨の中訪れた龍山寺近くの食堂で出会った一品、

その滋味深い味わいと台湾らしいエキゾチックな香りが蘇ったのです。

それは「滷味(ルーウェイ)」。

肉や豆腐、野菜などを醤油や漢方で煮込む台湾独特の煮込み料理で

食堂や屋台で煮込んだものや食材を選んで煮込むスタイルもありますが、

八角や茴香、丁子、肉桂などの香りが特徴の台湾おでんと言えます。

龍山寺近くの食堂の店先には滷味の鍋が置かれ、

豚肉や厚揚げ、昆布、茹で卵、豚足などがゆらゆらとろ火で炊かれ、

5メートル先からでもエキゾチックな香りが鼻をくすぐり、

あー、台湾に来たんだーって肌身で実感したものです。

伝票に欲しい品を書き込み、運ばれてきた「滷味」、

厚揚げ、豚三枚肉、昆布、茹で卵はみんな茶色にしみしみ煮込まれ、

見た目は日本のおでんとほぼ同じ、香りはエキゾチックだけど、

じんわり煮込まれた甘辛醤油味はノスタルジックでもあり、

いっぺんに台湾のソウルフード「滷味」に魅了されました。

よし、あの記憶をもとにオリジナルレシピで「滷味」を再現してみよう。

献立のバランスを考えて、今回は台湾でおなじみの「素食(スーシー」、

お肉を使わない精進料理スタイルで作ってみます。

材料は大根と厚揚げと冬菇(干し椎茸)。

大根は大きめの乱切り、厚揚げも厚めに切って、戻した冬菇は石づきを取り、

鶏ガラスープ、紹興酒、醤油、オイスターソース、三温糖を加えますが

参考レシピなしなので、台湾の記憶を頼りに脳内で配合を再構成。

台湾旅の記憶と己の味覚センサーだけが頼り。

そして、調味料の最後に「滷味」の肝、香辛料であります。

うふふ、便利な最終兵器があるのよ、それは「五香粉(ウーシャンフェン)」。

八角、肉桂(シナモン)、丁子(クローブ)花椒、陳皮の5種類の香辛料を

バランスよくブレンドした中華のミックススパイス。

「五香粉」をひと振りすれば、台湾の街角にワープできちゃいます。

魯肉飯も滷味も五香粉さえあれば、おウチで作れちゃうのよねー。

私は大好きだけど、あまり入れ過ぎると、夫は箸が伸びないようなので(笑)

ほど良き加減で7、8振り、ホントは10振り以上したいけど(笑)

あとは紙の落し蓋をした上でさらに鍋の蓋をしてじっくりことこと、

1時間半くらい、大根の芯にまで味が染みるまで煮込んでいきます。

さあ、そろそろいいかなぁ~、蓋を開けると・・・

ふわぁ~~~エキゾチックな香りが立ちのぼる、台湾へワープ!

「台式素食滷味」

ビジュアルは懐かしいおでん、おふくろの煮込み、ですが、

ほのかなエキゾチックな香りは、台北の街角なり。

大根も厚揚げも冬菇も味染み染み、それでいて台湾の香りがするの。

エキゾチックで

ノスタルジック

「台式素食滷味」

雨の龍山寺が蘇る

(写真は)

「台式素食滷味」

五香紛の香りが肝

台湾のおでんだよ