春が来てほしい

雪が解けたら

きっと

ちゃんと

季節はめぐる

春が来てほしい

2年前の今日、戦争が始まった。

ロシアのウクライナへの全面侵攻から今日24日で2年が経過しました。

春夏秋冬、季節が二度巡っても、戦況は膠着、終わりが見えません。

各国の支援疲れも懸念され、ウクライナは弾薬不足などから守勢に回る一方、

3月に大統領選を控えたプーチン大統領率いるロシアは強気を崩さず、

米欧への対抗姿勢を鮮明にしています。

この2年間、戦地で起こっていることを朝刊が数字で伝えていました。

「3万7413回」。

侵攻直後の2022年3月15日から2024年2月11日までの699日間に

ウクライナ全土で発令された空襲警報の数です。

発令回数に昼も夜も大きな差はないと言います。

2年間、警報に飛び起き、いつ鳴るかと怯え、眠れぬ夜を過ごし、

朝を迎えても安心できない日々が今もなお続いているのです。

人々の多くが睡眠障害を抱え、PTSD を発症する子どももいます。

ウクライナの作家、ビクトリア・アメリーナさんが遺した詩「サイレン」。

その一節が朝刊に紹介されていました。全土に流れる空襲警報はみんなが

死刑台に送られるよう、だが、標的は端っこにいる1人だけだった、

「今回はあなたではなかった/警報解除」と綴った作家は昨年6月、

ドネツク州のレストランでミサイル攻撃にあい、37歳で亡くなりました。

なんという悲劇。

このような理不尽な攻撃による悲劇が今も続いているのだ。

空襲警報のサイレンが鳴るたびに地下に逃げ込み、息をひそめ、寒さに耐え、

やがて警報解除。「今回はわたしではなかった」。重い足取りで地下を出る。

その光景を想像することしかできないまま2年が経ってしまった。

ウクライナにまもなく3度目の春が来る。

国土の景色はモノローグになってしまったという。

色とりどりの花が咲き、緑が萌え、黄金色の小麦が実る美しい風景が

どうか、戻りますように。祈るしかない朝。

やるせない気持ちで朝刊を置き、カーテンを開け、

この冬一番のドカ雪が降った雪景色を眺めました。

冬と春がいったり来たりの日々が続いていますが、

この雪が解けたら、きっと、ちゃんと春が来る。

でも、雪が解けても季節が巡っても

春の歓びを感じられない人々が世界にはいる。

何もできないもどかしさを抱えながら、

想像すること、関心を寄せること、考えることだけは続けたいと思った。

世界のすべてに

春が、来てほしい。

(写真は)

2月のドカ雪

それでも

青空が笑った

春が来るよ