新しい普通

夢よ

ふたたび

ではない

より誠実に

新しい普通

春がまた10歩後ずさり?

昨日の道内は冬型の気圧配置が強まり、穏やかな天気が一変、

札幌は吹雪に見舞われ、今朝起きたら、一面真っ白な雪景色。

ビルも車も電信柱まで厚い雪のおふとんを被っていました。

昨日からの札幌の降雪量が41cm、積雪量は一気に93cmに。

まあ、まだ2月ですからね、ドカ雪降ってもおかしくないけどね、

それまでの暖かさで50cm台まで減っていた積雪量が一日で倍増って、

気温だけじゃなく、雪の量も乱高下の今日この頃です。

乱高下どころか急上昇なのが、株価。

昨日の東京株式市場で日経平均株価の終値が3万9098円68銭をつけ、

約34年ぶりに史上最高値を記録しました。

バブル崩壊後、長く低迷していた日本株がついに歴史的な日を迎えました。

バブル期超えの瞬間、市場関係者は金色のくす玉を割り、破顔一笑。

投資家が集まる投資家バーでは6万円のドンペリを3万円台のご祝儀価格で提供、

史上最高値にウキウキ、更なる株価上昇を期待するお客さんたちが乾杯。

そんなニュース映像に一瞬、あのバブル期の狂騒が重なりました。

が、ホントに浮かれていいの?

そもそも、なんで日本の株価が上昇しているの?

てか、株価急騰の恩恵を誰が受けているの?

日本経済は本当に立ち直るの?

さまざまな???がそれこそバブルのように浮かんできてしまいます。

今回の株高は堅調なアメリカ経済、円安基調が背景にあって、

輸出関連産業を中心とした国内企業の好調な業績が好材料となり、

生成AIブームを追い風とした半導体関連株を中心に買い注文が集まった結果、

34年ぶりのバブル超えの史上最高値をつけた、らしい。

米国株、円安、半導体などがキーワードのようですが、

不透明な中国経済への不安から投資先を日本へとシフトする動きもあり、

このまま好材料が続けば4万円台に突入するとの見方もあります。

長らく低迷を続けてきた市場関係者がくす玉を割る気持ちも

わからないではありません。

34年ぶりのバブル超え、史上最高値となれば、

市場関係者でなくても、なんとなく小躍りしそうになりますが、

日本経済が「失われた30年」を過ごしている間に、

米国株や欧州株は当時から10倍も成長しているといいます。

つまり、ようやく、長いトンネルを脱しただけ。

好景気の頂上に達したわけでもなんでもないのですね。

ただバブル当時の株価は企業の収益力の4倍ほどに膨れ上がっていましたが、

現在の株高は実力通りと判断されるそうで、あのバブルとは様相が違うらしい。

バブルの頃は実力以上のカネ余りでしたが、

今回は企業の収益力に見合った株高ということになります。

が、その収益力向上のための「企業努力」として

この30年間、多くのリストラやコスト削減が続き、

労働者の賃金は上がるどころか、実質下がる一方だったわけで。

バブル崩壊のショックから自信喪失してしまった日本経済がようやく立ち直り、

よき成長に積極的に投資できる「普通の国」に戻ったと指摘する専門家もいます。

好調な業績で蓄えた資金をまず労働者に分配し、消費欲を活性化しなければ、

一握りの人だけが甘い果実を味わうことになりかねないし、

この株高も一瞬のプチバブルで終わるかもしれません。

人口が減り、少子高齢化が進むこの国が

この国なりのよき成長をしていくためには

積極的な賃上げをして、設備投資をして、技術革新に取り組む。

バブルショックを乗りこえて、新しい普通を目指してほしい。

「東証 史上最高値」「東証 最高値更新」

ほぼ同じ大見出しが躍る朝刊各紙を眺めながら、

お財布の中身は昨日と変わらない

現実をかみしめる朝でした。

(写真は)

ふたたび春のドカ雪

桜並木に雪の花が咲く

雪解けが遠のくが

株価は史上最高値