至福の22分間

時計が

この試合だけは

名残り惜し気に

歩んでくれたのか

至福の22分間。

最後の1秒まで魅了してくれた。

昨日、J1最終節今季最終戦となったコンサドーレ札幌ー浦和戦は

「天才」小野伸二選手の引退試合、札幌ドームには3万1143人が詰めかけ、

テレビ中継を通じて全道のサポーターが別れを惜しみました。

小野選手は先発出場。交代するまでの22分間は、圧巻だった。

後ろからの長いパスをダイレクトで前線のスペースへふわりと供給、

ペナルティーエリア手前から柔らかいクロスを上げ、

小柏選手とのワンツーで絶妙縦パスを送り、

正確無比な精密フリーキックまで見せてくれました。

22分間の小野伸二劇場。

時計も別れを惜しむかのようにゆっくり進んでいたのかもしれない。

あんなに密度の濃い22分間は、そうそうない。

痺れた、魅せられた、感動した、そして、楽しかった。

まるで足首が360度回転しているのかと錯覚するほど柔らかなパス。

受け手のほしい場所、ほしいスピードで届けられる天使のパス。

相手のマークを外す絶妙な動き、先を読み、視野が広く、判断が早い。

かつてのゴールシーンも力任せのシュートはほとんどない。

天才小野伸二は、ゴールもまた、ジェントルパスで決めていた。

あなたを観ていると、

サッカーとは、なんて楽しいスポーツなんだと、笑顔になる。

ピッチ内外その優しい人柄にみんなが魅了された。

今一度、札幌に来てくれて、本当にありがとう、です。

小野伸二選手の信条は「楽しむ」。

昨日の札幌ドームの大型ヴィジョンにも「楽しむ」と映し出されていました。

しかし、決して、笑顔だけのサッカー人生ではなかったはずです。

朝刊スポーツ面に試合後の引退会見での言葉が載っていました。

試合も会見時も穏やかな笑顔だった小野選手ですが、

心残りを聞かれると「プロになる前の自分に

『もっともっと努力しなさい」と伝えたかった」と答えたそうです。

誰よりも早く練習に来ていた44歳の天才の言葉。

まだまだ、もっともっと、上手くなりたかったということだろう。

そして、自身のキャリアのピークは「高校時代だと思う」。

天才と謳われながら、度重なるケガに苦しんだサッカー人生。

18歳でW杯デビューしてから44歳で引退を決断するまで、

彼のサッカーキャリアは、ケガとの長い長い闘いでもあったのだ。

それでも、小野伸二は、プロ現役の最後の最後まで笑顔だった。

天使のような柔らかいパス、意表を突くアイデアあふれるプレー、

穏やかで優しい笑顔でピッチをコンダクトしてきたマエストロには

人知れず流した悔し涙がどれほどあったことだろう。

「天才」小野伸二に触れたいサッカー小僧は群れをなしている。

第2のサッカー人生も、どうか大勢の子どもたちに

本当のサッカーの楽しさを伝えてあげてください。

あなたのプレーを見られただけで、幸せだった。

これからの小野伸二が、また楽しみで笑顔になる。

至福の22分間をありがとう。

サッカーの楽しさを教えてくれて

本当にありがとう。

(写真は)

我が家のドーレ君も

サンタ姿で応援してました

「天才」小野選手

第2のサッカー人生も楽しみ♪