定めなき世の定め哉

2023年

12月31日

色々あったけど

大晦日

定めなき世の定め哉

令和5年12月31日、大晦日を迎えました。

札幌はきれいな雪が音もなく降り積もる穏やかな朝です。

今年も思い返せば色々ありましたが、

こうしてつつがなく大晦日を迎えられたことにただただ感謝です。

昨日30日はお正月食材の最後の買い出し。

ご近所スーパーでほとんどの買い物を済ませて、

今年はお買い得らしいマグロのお刺し身でも見てみようかと

夫と連れ立って大通までお出かけしてみました。

街は大賑わい。地元の人は両手に今年最後の買い出しの荷物をぶら下げ、

色々な国から年越し旅で札幌にやってきた外国人観光客は

あちこちで年末の風景を楽しそうにスマホで記念撮影していました。

私たちもデパ地下で美味しそうな本マグロを首尾よくゲット。

さあ、ランチはちょっと早めの年越し蕎麦!

久しぶりに狸小路近くにある老舗蕎麦屋さんの暖簾をくぐります。

大晦日前日の店内、席はほぼほぼ埋まっていましたが、

無事に二人分の席が空いていて、ほっと腰を落ち着けます。

え~っと、注文は、夫は鴨南蛮、妻は天もりに・・・生ビール!

いーよねー、年賀状も大掃除も買い出しのおせちの仕込みも頑張ったもん、

大晦日イブの老舗蕎麦屋での昼ビール、ご褒美だよねー!

と、向かいの夫にひたすら力説する妻なのだった。

ふと、周りを見渡せば、大晦日イブの昼酒を楽しむご同輩が、

お隣にも、その向こうにも、一人、また一人、もう一組、

あ、後ろのお姉さんも天婦羅蕎麦に瓶ビールで一人ランチしてる。

「皆さん、今年1年、お疲れ生です!」とCMコピーをパクリたくなった(笑)

2023年が暮れようとしています。

コロナが5類に移行し、日常が戻り、世の中に賑わいが帰ってきましたが、

世界に目を転じれば、今だ二つの戦争が収束の気配もなく続いていて、

大勢の人々がクリスマスもお正月もない悲惨な状況に置かれています。

国内でも物価高にあえぎ、地球沸騰化に不安を抱き、政治とカネに怒り、

さまざま心がざわつくニュースが多かった1年でした。

鳥インフルの影響でスーパーから卵が消えたことも記憶に新しい。

社会のあらゆる場面で今まで通りは立ち行かなくなっていることを

ひしひしと痛感した年でもありました。

「大三十日(おおみそか)定めなき世の 定め哉」

江戸の大晦日の人間模様を活写した「世間胸算用」の作者である井原西鶴は

大晦日に関するこんな一句を詠んでいます。

当時の大晦日はまさに1年の総決算日、庶民はあの手この手で借金取りを

追い返したりとなんとか切り抜けていこうとするなかでのこの一句、沁みます。

決まりもなくなってきて、何が起こるかわからない世の中だけど、

一年の終わりの大晦日はちゃんと決まった日にやってくるものよ。

西鶴さん、2023年のニュースも予感していたのでしょうか。

政治資金規正法という「決まり」を守らない世を予言していた?

人間は右往左往、色々胸算用ばかりの世の中ですが、

暦だけは、ちゃんと決まりを守ってやってくる。

大掃除だ、年賀状だ、買い出しだとお正月準備に走り回るのも

そんな暦、時間の律義さへの敬意なのかもしれない。

今朝の天声人語が小1の女の子の可愛い詩を紹介しいました。

「きょうはおおみそかです/おばあちゃんが千円札に/

 アイロンをかけています」

暦を守り、決まりを守る律義な市井の人々の姿がたちのぼる。

2023年が過ぎようとしています。

古いものにもアイロンをかけ、つくろい、愛おしみ、

大切にする心を置いてきぼりにしないで、

新しい年を迎えたいと思います。

今年一年、野宮ブログにお付き合い頂きまして心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

また2024年からもマイペースで綴ってまいります。

どうぞ、皆さま、よいお年をお迎えください。

(写真は)

冬の沖縄旅

大好きな浜屋そばにて

沖縄は年越しそばも沖縄そば♪

予約注文受付中でしたよ