野生のきもち
大きな角
堂々たる体躯
都市を疾走する
キミの心のうちは
野生のきもち
「アレ」「藤井八冠」「憧れるのをやめましょう」などなど。
はいはい、確かに確かに、今年よく耳にしたワードです。
「2023ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が発表されましたが、
選考委員会は「昨年に比べて明るい話題が多かった」としています。
そうですよね~。長いコロナ禍が収まり、人の動きが戻ってきて
スポーツをはじめ、音楽フェスや食イベントなどさまざまな催しが再開、
「4年ぶり/声出し応援」も候補30語にノミネートされていました。
4年ぶりに日本各地に明るい人々の声が戻ってきた2023年でしたね。
その一方で「新しい戦前」「地球沸騰化」「性加害」「闇バイト」など
予断を許さない国際情勢、環境問題、社会問題も顕在化した年、
明るいばかりではいられない現状を表すワードもありました。
無関心ではいられない、自分事として考え続けなければとも思います。
さらに、北海道関連の言葉もノミネートされています。
「OSO18/アーバンベア」。
2019年から計66頭の牛を襲った雄ヒグマ「オソ18」が今年7月に
ハンターに駆除されました。市街地周辺に暮らす「アーバンベア」の出没など
ヒグマによる被害は現在進行形のニュースであります。
道南福島町の大千軒岳では今月31日に登山客が襲われ負傷、
同じ個体に襲われた可能性がある登山客の遺体が昨日発見されました。
警戒心が強く本来は人に近づかないとされるヒグマが登山道に出没、
襲いかかったとみられ、ハンターの減少などに伴い、
人を恐れない個体が増えている可能性が指摘されています。
野生動物に、何が起こっているのか。
昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」では、
大都市札幌にあらわれる「都会のシカ」を特集していました。
10月以降、シカが幹線道路を疾走したり、列車や車と衝突する事故が発生、
また北大植物園に現れて園内は閉鎖、翌日には東区の住宅街に出没などなど
連日のようにシカに関するニュースが報道されています。
10月から11月はシカの繁殖期でオスがメスを求めて、川沿いなどから
市街地へ入り込んだらしいのですが、札幌市としては事故が起きないように
「見守り」ながら、刺激しないようにじわじわと
川や緑地に誘導するしかないのが現状だそうです。
麻酔銃は、麻酔が効くまでも20分かかり、シカがショックで走り回ったり、
暴れたりする危険があるため有効ではないようです。
じわじわと「おウチはあっちだよ~」と帰り道を教えてあげる、
シカの見守り下校、しかないようですね。
自然豊かな都市札幌は街と野生動物の生息域が重なります。
それでも、あんなに大きな都市部のアスファルトの幹線道路を
必死に疾走するシカの姿を見て、なんとも歯がゆい気持ちになりました。
真っ黒な大きな瞳は、決して楽しそうには見えなかったから。
繁殖期のオスがメスを求めてやってきたとはわかっているけれど、
どこか怯えて、どこか困惑しているように見えてならなかった。
キミは、どうして、こんなビルやマンションがいっぱいに街に出てきたの?
キミが求めるメスなんて、ここにはいないのに。
シカのきもちがわかったらなぁ。
シカと意思疎通ができたらなぁ。
うまく帰り道を教えてあげられるのになぁ。
ICTの進化で人間同士の言語の障壁は解消されつつあるんだから、
野生動物の意志もわかるようになったらいいのになぁ。
野生のきもちを知りたい。
深まる秋の日なのだった。
☆☆☆本日11月3日(火)14:55 よりTVHにて
ドキュメンタリー「ハービーが架けた虹」がOAされます。
オリンピアンの誇りを胸に駆け抜けたアイスホッケー人生。
カナダの日系人強制収容所で生まれた一人のアスリート、
若林修(修・ハーバート・若林)通称ハービーの人生を辿りながら
オリンピックについて考えるドキュメンタリーの
ナレーションを務めさせていただきました。
お時間があればぜひご覧下さい。
(写真は)
我が家にステイ中
北欧のエルクのぬいぐるみ
世界最大のシカ
ヘラジカだよ


