コレが、来たよ
ちらちら
はらはら
儚くも
力強く
コレが、来たよ
2023年、札幌の初雪は、11月11日(土)なり。
本日未明にかけて強い寒気が流れ込み、
札幌・函館・室蘭。網走の4市で初雪が観測されました。
いずれも平年より遅い初雪だそうです。
アレが来る予感は的中、いよいよ、コレが、来たよ。
昨日は午後から冷たい雨とともにぐんぐんと冷え込みはじめ、
ああ、絶対、今晩あたり初雪になるんだろうな~と予感していましたが、
明けて今朝5時過ぎ、窓を開けると・・・
ちらちらはらはら天からの白い使者が降臨しておりました。
夜明け前の濃紺の空に明けの明星がけなげに瞬くなか、
真っ白な儚げな雪のかけらが重力を感じさせないようにふわふわ舞い落ちる。
2023初雪の瞬間をとらえようとスマホのカメラを構えましたが、
プロじゃないからね~、その儚い姿をなかなかキャッチできない。
そうこうしているうちに、初雪は静かにやんで、
うっすら東の空が明けてきました。
初雪。毎年迎える気象現象なのに、なぜか、心が激しく動かされる。
その冬はじめて降る雪は、やっぱり特別な何かを感じるのだ。
古の人々は月や花と同じように初雪を賛美しました。
真っ白いけがれのない雪は豊年の吉祥とされ、
「初」の一文字にはそんなよろこびの心が託されているのですね。
初雪は冬の季語。多くの俳人が名句を残しています。
「初雪のあとの青空金閣寺」長谷川櫂
青空に映える白く雪化粧した金閣の美しい姿が目に浮かびます。
今朝の札幌も夜明けとともに初雪はやんで冬の青空が広がってきました。
初雪のあとの青空円山や・・・というところでしょうか。
さらに、なんとも、切ない心を詠んだ一句もあります。
「誰かある初雪の深さ見て参れ」正岡子規
脊椎カリエスを患い病床にあった子規、初雪がどれだけ積もったのか、
家の誰かに尋ねる様子がひしひしと伝わってきます。
臥した床から見える小さな庭に今年初めての雪が降った。
白い使者の訪れは病床から見ることはできるけれど、
歩いていけぬから雪の深さを知ることはできない。
誰か、初雪の深さを、見てきて教えてくれまいか。
見たまま、感じたままを自由に俳句に詠んだ子規。
毎年心楽しいものだった初雪も
今では起き上がって手で触れることも足で深さを知ることもできない、
雪の冷たさも自由に感じとれないもどかしささえも、彼は詠む。
子規は34年という短い生涯で2万を超える俳句を残しました。
体が自由にならず、初雪の深さも確かめられないけれど、
そんなもどかしさをもトレートに表現した一句には
今年初めての雪を子どものように楽しむ無邪気さも同時に伝わってきます。
なんだって、俳句になる。
アレも、コレも、題材になる。
子規のエネルギーがあふれる一句に
感動する初雪の朝なのだった。
(写真は)
2023年11月11日朝の5時
初雪をとらえたか?
画面中央の白い筋
たぶん、初雪(笑)



