ふるさとの宝

はるか

遠い時代の

地球を記憶をとどめた

漆黒の輝き

ふるさとの宝

自分のふるさとを自慢できるって、本当に素敵。

昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」の特集で

とっても魅力的なまちおこしを取り上げていました。

主役は黒曜石の遺跡が日本最古の国宝になった遠軽町白滝の子どもたちです。

「私たち、5,6年生はたくさんの人に白滝の魅力を知ってもらうために

リーフレットを作成しました。テレビを通じて白滝を知ってほしいのです」

番組宛てにこう書かれたお手紙が届き、番組スタッフが白滝に向かうと、

そこは世界が注目する黒い石が輝くふるさとでした。

遠軽町白滝の旧石器時代の遺跡から出土した黒曜石の石器群がこの夏、

日本最古の「国宝」に指定されました。黒曜石は火山の噴火により

マグマから生まれた天然のガラスで、割っただけで鋭い刃物になるため、

石器として利用されてきましたが、白滝遺跡の石器群は

質・量ともずば抜けていたことが国宝指定の大きな理由だそうです。

太古の昔から白滝は良質な黒曜石の原産地で、

マンモスがいた2万年以上前の遺跡からは大量の黒曜石の石器が発掘され、

「巨大石器工場」の遺跡も見つかっています。

黒曜石は当時の貴重な「ブランド品」。

白滝の黒曜石石器は太古の人々の交流ネットワークの中心にあったのですね。

お手紙をくれた白滝の小学校の子どもたちにとって、

太古のブランド品黒曜石は、見慣れた道端の石ころ、でしたが、

国宝指定などをきっかけに、その歴史的文化的価値、魅力を自分たちで調べ、

リーフレットを作り、ふるさと白滝の魅力をアピールしているのでした。

札幌の街中で道行く人や外国人観光客に自ら作ったリーフレットを手渡し、

白滝ってすごいんです、黒曜石の遺跡は日本最古の国宝なんです、と

自分たちの言葉で一生懸命伝えている姿に感動しました。

太古の宝物を、今の子どもたちが、未来につなげている。

旧石器時代の人たちも絶対喜んでいると思います、ありがとう!ってね。

ふるさとの宝を知る。

自分のよって立つ場所を調べ、誇りに思い、魅力を発信する。

それはとっても素敵で、とっても幸せなことで、将来、彼らの中から

考古学者や鉱物学者、まちづくりを担う人材が生まれるかもしれない。

彼らの黒曜石にも負けない輝く表情を見ながら、ふと思った。

自分は子ども時代にふるさとをここまで調べただろうか、知っていただろうか。

故郷室蘭は高度経済成長を支えた鉄鋼業で栄えた「鉄の街」。

父も製鉄所に勤務し、友達の家も何らかの形で「鉄」に関わっていた。

小学校の図画の写生は高台から望む工場風景だったし、

社会の時間に郷土学習として製鉄所のお仕事も学んだ記憶もあるし、

鉄鉱石の分析をしていた父から仕事の内容を聞いたこともあった。

だが、燃える溶鉱炉も、大量の鉄鉱石も、直に見たことはなかった。

保安上の理由もあったのだと思うけれど、残念ながら

ふるさとの基幹産業である鉄鋼業について現場を見学する機会はなかった。

港と鉄道と製鉄工場と関連産業と商業、文化、教育、福祉などなど

まちの成り立ちをもっとしっかり学んでおけばよかったなと

白滝の魅力を懸命に発信する小学生の姿を見て今更ながら思ったのだった。

ふるさとは遠きにありて思うもの、とは言うけれど、

柔らかな感性にあふれた子ども時代に直にふるさとを知ることは

まちおこしにつながる貴重な体験だとしみじみ感じました。

2万年の遺跡の記憶を未来へつなげる白滝キッズ、素敵だよ♪

(写真は)

沖縄の宝の一つ

琉球張り子

おおらかでユーモラス

子を慈しむ沖縄の心