まさかの豊漁
今は
もう秋
誰もいない
と思ったら
まさかの豊漁
山のてっぺんに冬が来た。
昨日、手稲山、利尻山、横津岳で初冠雪が観測されました。
朝からぐっと冷え込み、今季初ストールを巻いておでかけしましたもの。
今日の日中は少し気温が上がるようですが、
円山の山々は錦秋の季節、秋の日差しに紅葉が映えてとってもキレイ。
秋本番。実りの秋の主役といえば新米。
今年のコメの作況指数は全国で「平年並み」だそうですが、
北海道はおおむね天候に恵まれ生育が順調で「やや良」、らしい。
我が家も農家さん直送の北海道の新米を美味しくいただいています。
その新米の9月の相対取引価格が全銘柄平均で前年より10%上昇とか。
道内産ななつぼしが12%、ゆめぴりかが6%上昇だそうで、
コロナ禍からの外食需要が回復したことに加え、
主食用米から飼料用米や麦、大豆などへの転作が進んだことで
需給が引き締まったと朝刊記事が伝えていました。
その背景にあるのはウクライナ危機と円安。
この影響で国内飼料の需要が高まり転作や生産抑制が進んだらしい。
コメの相対取引価格が上がると家計負担も心配になってきますが、
人口減と食生活の変化からコメの消費量は毎年10万tずつ落ち込んていて、
こうした需要減による安値基調は続いているのだそうです。
う~む・・・喜んでいいのか、憂うべきか、複雑な新米事情。
さらに、北海道の海にまつわる、もうひとつの複雑な事情の記事もありました。
「北海道ブリ 激増」
これまで漁獲の少なかった北海道でかつてない大漁続きとなっています。
近年の水揚げ量は1990年代の20倍というけた外れの増え方。
知床では魚体の大きい立派なブリを「知床らうす産船上活〆鰤」として
2015年にブランド化、有名な氷見の寒ブリにもひけをとらないと
豊洲市場などでも大評判だそうです。
ご近所スーパーでもそれは見事な北海道産ブリが並んでいて、
我が家のおさかな料理の主役に躍り出ております。
北海道産のおいしいブリがリーズナブル価格で食べられる。
めっちゃ嬉しい、けど、気になるのは、海の変化。
北海道でブリの漁獲量が増えた要因は
「海洋熱波」の影響だと海洋研究の専門家は指摘します。
「海洋熱波」とは海水温が極端に高い状態が5日以上続く現象で、
北海道と東北沖の海域では2010~2015年の毎夏、発生していたことが判明。
近年は毎年のように海洋熱波が繰り返されていて、夏だけなく冬も続き、
昨年8月下旬発生した海洋熱波は143日間も続いたのそうです。
冷たい海が好きなサンマはよりつかず、暖かい海が好きなブリがやってくる。
まさかのブリの豊漁、食卓には嬉しいけれど、地球規模では心配な現象なのだ。
「まさか」の語源は「まさき(目先)」。
そこから転じて、目の前のこと、つまり「現実」「現在」と意味する言葉。
決して夢物語ではなくて、今、ここで起きている現実のできごと、なんですね。
ブリは美味しいけれど、海洋熱波が気になる、複雑な食欲の秋。
初冠雪の手稲山を眺めながら、
地球沸騰化と海洋熱波を案ずる秋なのだった。
(写真は)
六花亭の「新米大福」
実りの秋に
ただただ感謝
出来秋が続きますように



