秋のはじめのシャンティイ
新栗と
泡雪のような
ミルクの雪の
奇跡の出会い
秋のはじめのシャンティイ
林檎に梨に葡萄、秋の果物がおいしい季節ですが、
またまた魅惑的な秋のデザートを六花亭で発見しました。
「新栗のシャンテリー」
この秋の新栗をたっぷりのクリームでいただくデザートです。
六花亭の期間限定「季節のお菓子」シリーズの逸品。
原材料は蒸し栗、ラム酒、砂糖、生クリームのみ。
蒸して細かなフレークにした秋の新栗を
真っ白な泡雪のような生クリームに絡めていただくと・・・
うわぁ・・・美味しすぎる・・・。
栗の香りと味わいを損なわないようにギリギリ甘さを抑えた絶妙なバランス、
芳醇な生クリームの乳脂肪と栗の風味がお口の中で出会う幸せったら、
「もう、最高、新栗のシャンテリー!!!」
悶える私にうなづきながらも、夫が尋ねる。
「それでさ、シャンテリーって何?」
うっ、なんか知ってるような気がするが、味わうのに夢中で
今すぐ調べて回答するのがめんどくさい(笑)ので
「シャンテリーったら、生クリームたっぷりの、そーゆーの!」と
テキトーに返してお茶を濁した初秋のおやつ時間なのだった。
で、やはり気になる「シャンテリー」の謎。
後日調べてみると・・・シャンテリーとはフランス語の「chantilly」、
泡立てた生クリームを指す言葉で、フランス菓子では
「Cre’me Chantilly(クレーム・シャンティイ」と呼ばれています。
「シャンテリー」は英語読み、フランス語的には「シャンティイ」なのね。
「生クリームたっぷりの」とのテキトーな説明も当たらずとも遠からず(笑)
なんでもパリの北にある美しいシャトー「シャンティイ城」で誕生したため、
この名前がつけられたとされているようです。
そう聞くと「Cre’me Chantilly」の由来が俄然気になってくる。
シャンティイ城はパリ北駅から急行で30分、森に面した道の先にるシャトー。
敷地内にはルーブル美術館の次とも評される素晴らしい絵画コレクションを誇る
コンテ美術館などでも有名ですが、スイーツ好きにも見逃せない瀟洒なお城。
生クリームに砂糖を加えたホイップクリーム自体は一説には16世紀のイタリアの
料理人のレシピが残っていて当時は「ミルクの雪」と呼ばれたとも言われますが、
17世紀、シャンティイ城のコンテ公に仕えていた料理人フランソワ・ヴァテルが
デザートしての「Cre’me Chantilly(クレーム・シャンティイ)」を考案、
フランスの社交界で大人気となり、現在でもお城の中のレストランで
オリジナルレシピの「Cre’me Chantilly」が食べられるのだそうです。
真っ赤な苺にホイップクリームがたっぷりと盛られた
シャンティイ城伝統の「Cre’me Chantilly」。
季節の果物と生クリームを合わせたデザートは一見シンプルですが、
実は「Chantilly(シャンティイ」と名乗るには厳密な条件があります。
脂肪分30%以上の無調整乳を使い、加えるものは砂糖とバニラなどの香料のみ、
ゆえに六花亭の「新栗のシャンテリー」は真正Chantillyと言えますね。
つまり「Cre’me Chantilly」は、
本当においしい新鮮な牛乳と季節の実りがなければ成立しないデザート。
パリ郊外の豊かな領地内の牧場で絞った牛乳があればこそ生まれたもの。
「新栗のシャンテリー」も酪農王国北海道だからこそできる季節のお菓子なのだ。
ありがとう、牛さん。
ありがとう、この秋の栗。
季節の恵みと土地の恵みに心から感謝
秋のはじめのシャンティイ♪
(写真は)
六花亭の「季節のお菓子」
「新栗のシャンテリー」
小さなお匙で栗に生クリームを
絡めながらいただくと、天国♪


