八本の秋
燃えるような
紅葉みたいな
赤と黄色
残暑に到来
八本の秋
あら・・・気のせい・・・ではないよね?
夜中から朝方にかけて・・・少し過ごしやすい・・・よね?
夜明け前の3時頃、ふと目が覚めて寝苦しくないことに気づき(笑)
スマホで気温を確認したら22度だった。熱帯夜からようやく脱したか?
道内は昨日も気温が上がり、39日連続真夏日と記録更新しましたが、
今朝は7時半現在で気温は24度、ここのところ8時に30度超える日が
続いていましたから、あきらかに猛暑のピークは過ぎたのでしょうか、
いや、そう思いたい。もう、猛暑日は、おなかいっぱい。
やっぱり、昨日のゲリラ豪雨と雷が猛暑の分水嶺だったのかしら?
暖かい空気が上空に流れ込んで大気の状態が不安定となった昨日は
札幌でも午後、いきなりの激しい豪雨、稲妻とともに物凄い雷鳴、
ガラガラドッシャーン!!!思わず悲鳴をあげてしまいました。
しかし、熱帯スコールのような雨が上がるとほんの少し暑さが和らぎ、
昨夜もようやく熱帯夜から解放された、みたいです。
とはいえ、まだ2週間ほどは高温多湿の蒸し暑い日が続くそうですが、
それでも、多分、おそらく、猛暑の峠は越えた、と思いたい。
もしかすると、我が家の窓辺の八本が秋を引き寄せてくれたのかも。
週末に夫が買ってきてくれた「ケイトウ」の花です。
夏から秋にかけてお花屋さんにお目見えする華やかなお花、
秋の花壇の主役でもありますね。
「ケイトウ」は鶏のトサカのような形から「鶏頭」と名付けられた、
熱帯アジア原産のヒユ科ケイトウ属のお花で、英語でもドイツ語でも
鶏の頭を意味する名前で呼ばれています。園芸種としては4つのタイプ、
①まんま鶏頭の形をしたトサカ系⓶丸い形の久留米系③ふさふさした羽毛系、
④羽毛が溜ま状に固まって咲くヤリゲイトウ系があって、
我が家に到来したのは②の久留米系グループ。
燃える紅葉のような赤とオレンジが美しいケイトウが8本。
窓の外は容赦ない猛暑、ゲリラ豪雨、雷が鳴っていても
八本のケイトウが静かに秋の訪れを告げているかのようでした。
ま、エアコンのおかげも相当あるけれど(笑)
ケイトウは昔から親しまれてきた秋の花。
「鶏頭」は秋の季語として俳句に詠まれてきました。
正岡子規の有名な一句があります。
「鶏頭の十四五本もありぬべし」
子規の晩年32歳の時、自宅で行われた句会で詠まれた句。
脊椎カリエスで病床に伏していた子規はすでに体力が衰え、
庭に咲いた鶏頭を近くに寄って本数を数えることが難しく、
前年の咲いた様子を思い出しながら燃えるように赤い鶏頭が
今年もきっと十四五本くらいはあるのだろうなと詠んだ作品です。
「ありぬべし」の「ぬ」は強意の、「べし」は推量の助動詞。
「きっとあるだろうな」「きっとあるに違いない」という意味で
見たものをそのまま映す写実を基本とする子規の作風とは異なります。
病床に臥しながら鮮やかな秋の花を詠む。「ありぬべし」という表現に
生きることへの強い意志が宿っているような気がします。
鶏頭の句を詠んだ2年後、子規は34歳の若さでこの世を去ります。
最晩年の随筆「病牀六尺」は明治35年5月5日から亡くなる2日前の
9月17日まで計127回、新聞「日本」に掲載。激痛と闘いながら森羅万象への
好奇心を保ち続けた記録は今もなお人々の心を揺さぶります。
「病床六尺。これが我世界である」
約1.8メートルの狭い空間から季節の移ろいを見逃さかった俳人の感性。
十四五本の真っ赤な鶏頭が告げた秋の到来。
令和5年8月の終わり、猛烈な残暑の窓辺、八本の秋を知る。
(写真は)
赤とオレンジ
燃えるようなケイトウ
子供の頃は「毛糸」の花だと思ってた


