ほのかな秋
あら・・・
いつのまにか
秋桜が揺れ
高い空にはあの雲が
ほのかな秋
残暑が続くお盆休みの3連休ですが、
夜は寝苦しくても明け方にはほんの少し涼しい風がそよいできました。
蒸し暑い夜、耳をすませば、秋の虫の合唱が聴こえてきます。
目にはさやかに見えねども・・・秋・・・来ぬ・・・?
昨日の夕方、美容室へ向かう途中、
歩道植込みの緑の中に薄ピンクの可憐な花が揺れているのを発見。
あ、コスモスだ。秋桜が咲いている。
真夏日の夕暮れ時、咲き始めのお花が小さな秋を告げていました。
ふと、空を見上げると、大きな秋!
まだ青さを残した晩夏の空いっぱいにうろこ雲が広がっています。
暑い、暑い、蒸し暑いとうだっている間に
いつのまに、こんなに空が高く広くなっていたんだろう。
鰯の群れのように空一面に広がる雲。
魚の鱗のように見えることから「うろこ雲」「いわし雲」と呼ばれます。
気象学的には高度5~15㎞の高い上空に発生する「巻積雲」に分類される雲で
前線や熱帯低気圧の接近時に現れるため、天候の悪化の前兆とされ、
台風や移動性低気圧が近づく秋によく見られることから
秋の象徴的な雲とされています。
つまり、どんなに暑くてもビールやかき氷が美味しくても
ちゃんと暦通りに、ほのかに「秋」なんでですね~。
秋桜(コスモス)とうろこ雲(いわし雲)に同時に遭遇した昨日12日は
野宮的に、2023ほのかな秋発見日、と記録しておこう。
「鰯雲」「鱗雲」は秋の季語。
空いっぱいに広がる秋の雲はどこか人の心を切なくするようで、
鰯雲を詠んだ俳句には、ほのかに哀調を帯びた作品が多いようです。
ああ、夏も終わりかぁ・・・秋が来たのか・・・確かに哀愁モードになる。
「鰯雲涙あふれてまた乾く」長谷川櫂
「鰯雲ひろがりひろがり創痛む」石田波郷
「なにゆゑのなみだか知らず鰯雲」久保田万太郎
空に広がる美しい鰯雲を見ていると、人は、ふと悲しくなる。
夏の終わり。
明後日は8月15日。
大きな戦争が終わった日。
でも78年経っても世界で戦争は続いている。
鰯雲。
鱗雲。
秋桜。
ほのかな秋。
(写真は)
昨日の夕方
空いっぱいの鱗雲
大空をゆく鰯の群れが
台風の接近を知らせる


