祭り囃子が聞こえる
ピ~ヒャラ
ドン
ピ~ヒャラ
ドンドン
祭り囃子が聞こえる
初夏の札幌に祭り囃子が戻ってきました。
マスクなしの、フルヴァージョンで完全復活です。
北海道神宮例祭「札幌まつり」の最終日の昨日16日、
晴れ渡った青空の下、神輿渡御が市内中心部で行われました。
札幌まつりの神輿渡御は1878年(明治11年)から続く伝統行事で
戦時中を除いて行われてきましたが、コロナ禍で中止を余儀なくされ、
3年ぶりの開催となった昨年も参加人数は半分、マスク着用、
神事は取りやめという制限下の復活でした。
147回目となった今年は完全フルヴァージョンでの開催。
例年並みの1300人が伝統の衣装をまとい、マスクを着けずに参加、
神輿4基と山車9基を中心にした時代絵巻が
初夏の札幌の街を練り歩いたのです。
昨日は夏のような暑さ、たまたま夫と街中で待ち合わせ、
ちょっと遅めの昼飲み金曜ランチで1週間の疲れをねぎらった後、
お店を出て地下鉄駅へ歩きはじめた瞬間、
ピ~ヒャラドン♪ピ~ヒャラドンドン ♪
祭り囃子が聞こえてきた!
おおお~、駅前通りに見物客の人垣ができているよ~
偶然、幸運にも絶好のタイミングで神輿渡御の行列に遭遇したのでした。
その昔、小さな息子を抱っこしながら、朝に北海道神宮を出発した行列を
お見送りがてら円山エリアで見物したことはありますが、
市内中心部を練り歩く晴れやかな風景を見るのははじめて。
祭り囃子の笛と太鼓を先頭に勤王隊、神輿が続きます。
純白や鬱金色の装束に身を包んだ行列が遠くからゆっくり近づき、
ゆっくり通り過ぎていくのを目の前で眺めていると、
今が令和5年であることを一瞬忘れそうになってしまいます。
祭りは、時空を超える非日常体験。
祭り囃子は、遠い時代と今をつないでくれる。
ピ~ヒャラドン、ピ~ヒャラドンドン、笛と太鼓に耳を傾けていると
抱っこしていたちっちゃな息子の温もり、きょとんと行列を見つめる様子、
日なたのような匂いが蘇ってくる。
ピ~ヒャラドン、ピ~ヒャラドンドン・・・
ドドンパ、ドン、ドドンパ、ドンドン
いつのまにかもっと古い記憶の蓋が開き、
さらに懐かしい祭り太鼓の音を思い出しました。
故郷室蘭の生まれた家は町内会館の真向かいにあったので、
お祭りの日は祭典区の祭り太鼓を叩く音が朝早くから聞こえてきて、
もうウキウキ、ワクワク、お布団の中にいられなくなったものです。
飛び起きると台所からは母がちらし寿司の椎茸や干瓢を煮含める、
甘い匂いが漂ってきて、さらにテンションがあがったなぁ・・・。
祭り囃子が聞こえる。
時が一瞬で鮮やかに遡り、
平成、昭和の記憶の蓋が開く。
令和の祭り囃子が戻ってきました。
(写真は)
令和5年の札幌まつり
神輿渡御の行列
担ぎ手が沿道の子供の頭を
飾りの房でさっと撫でていた
神様の福が宿っただろう


