父のお気に入り
かりんとう
ナポリン
ゆでじゃが
そして・・・
父のお気に入り
週明け月曜日も爽やかな初夏の青空が広がっています。
ウエディングベールのような薄い雲が緑の山際に架かる様子もいとおかし。
清少納言のような気分で眺める6月の朝。
今日も洗濯物がよく乾きそうです。
今度の日曜日6月18日は父の日。母の日と比べると
世の中の盛り上がりはこじんまり(笑)した印象がありますが、
いやいや、お父さん、忘れてなんかいませんよ、とばかりに
今朝のラジオでは「父のお気に入り」をテーマに
リスナーさんから色々なお気に入りが寄せられていました。
冷や麦が大好きなお父さん、年中つるつる冬でも食べているので、
父の日のプレゼントは毎年冷や麦30束贈ってます、などなど、
お父さんの好きなモノ、好きだったモノから
色々なお父さんの姿が浮かんできてほっこりしました。
10数年前に亡くなった父のお気に入りを思い出します。
お酒はまったく飲めなかった甘党の父、
かりんとうやきなこねじり、あんこ玉などの駄菓子とか
北海道限定オレンジ炭酸ドリンク「ナポリン」とか、、
茹でたじゃがいもとか素朴で庶民的な食べ物が好物でした。
それと同時に、お気に召さなかったものも浮かんできた。
「食べるのがめんどくさい」と言って、
さくらんぼやいちご、ブドウなど粒の小さな果物は見向きもせず、
ブランド品や流行り物などお洒落な洋服は「しゃらくさい」と却下。
そういえば、タオルと石鹸だけ入れたレジ袋だけぶら下げて
家族の知らぬ間に東北の温泉ひとり旅にふらりと出かけたこともあったなぁ。
「あれ?おじいちゃんどこ行った?」ってあたふたした記憶がある。
まあ、なかなかの自由人というかなんというか、
良くも悪くも(笑)とらわれない人だった。
そんな父の晩年の一番のお気に入りは、
多分、息子だ。つまり、彼の孫。
週末になると「出かけるか!」「うん!」と二人でいそいそどこかへ。
年齢差70歳以上のなかなかいいコンビだった。
デパートのおもちゃ売り場とかゲームセンターとかプラモデル専門店とか、
普段、お母さんはなかなか長時間ステイさせてくれない楽園も
おじいちゃんはにこにこ微笑みながら、たまに居眠りしながら(笑)
心ゆくまでたっぷり居させてくれるのだから息子にはパラダイスだったろう。
そして父にとっても小さな孫息子とのひとときは幸せな時間だったと思う。
私も親になってからわかるけど、自分の子育てを振り返ると反省と後悔ばかり。
もっとこうすれば、もっとああしてあげればよかったのにと
後になってから思うけれど、やり直しはできない。
もしかすると父もそうだったのかもしれない。
だから老いてから過ごす孫息子との時間はとても大切で、
掛け値なし、損得なしの、無制限の愛情を注いでくれたのだと思ったりする。
目がなくなるほど細めて、遊ぶ孫息子を見ていた父の表情が忘れられない。
愛情深い人だったのだと、思う。
そういえば、新聞読むことも父のお気に入りだった。
気になる記事を切り抜iいたり、ワープロに書き起こしたり、
まるで昭和の報道記者のようにせっせとスクラップしていたっけ。
何のためにあんなに大量のスクラップをしていたのか、
その理由を聞けないまま、父は亡くなったが、
新聞好き、活字好きのDNAは娘の私も引き継いでいるようだ。
今度の日曜日は父の日。
父のお気に入りを贈るのも、
父のお気に入りを思い出すのも
素敵なプレゼントかもしれないね。
(写真は)
両口屋是清の
「旅まくら」と「志なの路」
愛らしいひと口和菓子
亡き父は食べるのめんどくさい?(笑)


