南国のウム

鮮やかな紅

しっとり

甘くて

栄養豊富

南国のウム

む・・・蒸し暑い・・・

どんより重たげな曇り空、しっとりまとわりつくような湿気。

本州の梅雨って、こんな感じなのかしら。

爽やかな6月の札幌の青空は、どこへ行った?

今日も、アイス消費量が増えそうな予感(笑)

朝の「国際通り」に長蛇の列!?

那覇市のメインストリートで異変が起きているらしい。

沖縄の代表的なお土産として人気の「御菓子御殿」の「元祖紅いもタルト」が

原料の紅芋不足から供給が追いつかず開店前から長い列ができているとか。

御菓子御殿では最盛期に収穫した紅イモをペーストにして保存し、

冬の農閑期の在庫を賄っていますが、「基腐(もとぐされ)病」や

長雨などの影響で紅芋の不作が続き、原料が不足しているため、

紅いもタルトの販売店舗を絞ったり、1店舗の販売個数を制限、

そのために早朝の開店前から観光客が列を成しているのだそうです。

おいしいのに、大好きなのに、紅いもタルト。心配になって、

御菓子御殿のオンラインショッピングサイトを見ると・・・確かに。

「紅いも原料不足により、少しでも多くのお客様へお買い上げいただくため、

3月15日よりお一人様5点の制限を4月10日よりお一人様3点までと

させていただきます」と苦渋のお知らせが掲載されていました。

御菓子御殿の国際通り店は文字通り首里城のような豪華な店構えで

沖縄土産を求める観光客のまさにメッカ、試食もふんだんに用意され、

あれもこれも買物欲が刺激され、定番の紅いもタルトなどは

1人で何箱も抱えてレジに向かう姿が見られていましたが、

う~ん、個数制限かぁ、お店もお客も、残念無念ですね。

皮も実も鮮やかな紫色をした紅芋が沖縄に伝わったのは1605年。

中国への進貢船の役人である野國總官が福建省から苗を持ち帰ったのが

始まりとされ、水はけのよい沖縄の土壌は栽培に適していたため、

その後、琉球各地に広まりました。台風や干ばつに強い紅芋は

琉球王国時代から沖縄の食生活にはなくてはならない存在です。

沖縄の言葉では「ウム」と呼ばれ、

紅芋を砂糖と一緒に煮込んだ「ウムニー」や

紅芋の粉を練って揚げた「ウムクジ天ぷら」などなど

お惣菜やおやつとして親しまれていて、沖縄旅でもよくいただきました。

そういえば・・・名物お土産の危機は、沖縄だけではなかった。

春からの卵不足で北海道土産の定番「白い恋人」も生産調整せざるを得ず、

つい先日、逆境をバネに「白い恋人」のチョコだけを商品化した

「チョコレートタブレット」が発売されましたっけ。

紅芋も卵も、食文化を支える大切な食材。

沖縄でも北海道でも、いつもあるのが当たり前と思っていましたが、

食料供給はいつ何時不測の事態に見舞われるかわからないんだと痛感します。

食べ物への感謝の気持ちが日々強まる今日この頃であります。

幸い、卵の供給状況も少しずつ回復傾向にあるようで、

「白い恋人」生産量も来月には通常に戻る見通しだとか。

沖縄では今月から紅芋の植え付けが始まりました。

南国のウム。健やかに育ちますように。

北国から祈っているよ。

(写真は)

御菓子御殿ではありませんが、

我が家に到来

「紅芋タルト」

大切にいただきます