おいしいモザイク
薔薇色
ルビー色
スノーホワイト
ピスタチオグリーン
おいしいモザイク
沖縄は今日あたり梅雨明けのようですが、
今朝の札幌も梅雨知らずの爽やかな初夏の青空が広がっています。
お天気がいいとヒヨドリもさらにご機嫌なようで、
朝からツピー、ツツピーーー♪と元気に鳴いております。
この週末も旬のサクラマスや夏野菜などが食卓を賑わせていますが、
ひときわ初夏のテーブルに彩りを添えてくれたのが、
イタリアの伝統的なソーセージ「モルトデッラ」。
その美しい断面はまさに芸術的。
「モルタデッラ」は北イタリアのエミリア・ボローニャ州の州都、
ボローニャ原産のソーセージで、発祥は古代ローマ時代と言われます。
その製法は13世紀には末に厳しい規約が定められていて
今も伝統的な製法が守られ、作り続けられています。
我が家の食卓を飾ってくれたのは
新十津川町の工房「ヴルストよしだのモルトデッラで
北海道産の豚肉を使った道産子モルトデッラ。
一度食べてすっかりファンになって、リピートしています。
モルタデッラは細かく挽いた豚肉にダイス状の豚肉と脂身、
ピスタチオや黒胡椒、スパイスを加えて蒸したソーセージで
しっとりした食感と芳醇な香り、旨みが最高、
焼かずにそのままいただくとその味わいを堪能できます。
そして、何より美しいのが、その断面。
薔薇色=ローズピンクのきめ細やかな生地にルビー色の豚肉、
スノーホワイトの脂身、ピスタチオのグリーンが
まるで絵画のように散りばめられているのですよ。
モルタデッラをいただくたびに、
古代ローマの美しいモザイク美術が重なります。
テッセラと呼ばれるセラミックの小さな断片で立方体のタイルに
パズルのように精緻に色と形を配したモザイクから
この美しく美味しいソーセージは名づけられたのではないか。
と勝手に思い込んでいましたが、全然違った(笑)
「モルトデッラ」の語源はイタリア語で「すり鉢」を意味する
「Mortaio(モルタイオ)」だそうで、
肉をきめ細かく挽くための道具から名づけられたらしい。
手間暇がとてもかかるゆえに昔はハムの3.5倍、パンの9倍、
牛肉、羊肉の6倍もする高級ソーセージだったとか。
う~む、語源は「すり鉢」らしいけれど、そのプレミアムさ、
薔薇色、ルビー色、スノーホワイト、ピスタチオグリーンなどが
ローマのモザイク画を彷彿とさせる「モルタデッラ」、
やはり、おいしいモザイク、と呼びたくなりますね。
ちなみに「モルタデッラ」は世界中で愛されていて
ブラジルでは「モルタデーラ」、アメリカでは「バローニー」、
そして日本では原産地にちなんで「ボローニャソーセージ」とも呼ばれ、
たくさんのおいしい名前があるそうです。
しっとり滑らかな舌触り、芳醇なスパイスと豚肉の旨み、
その美しい断面を愛でつつ、冷えたカヴァとともにいただく。
目をつぶれば、古代ローマのモザイク美術が浮かんでくる。
おいしいモザイクにうっとりの週末。
(写真は)
ヴルストよしだの
「モルタデッラ」
美しい断面が
ペルシア釉のやちむんに
よく映える


