マンマアップサイクル
大切な
食べ物を
無駄にしないで
美味しく循環
マンマアップサイクル
昨日は「母の日」でしたが、
またひとつ心に残るお話を今朝のニュースサイトで見つけました。
昨年オフにオリックスから27歳で戦力外通告を受け、この春から
生命保険会社でライフプランナーとして働く元プロ野球選手の体験です。
ユニフォームからスーツに着替えて新たな出発をしたのは西村凌氏。
シーズン終盤、来季への不安を抱えていた西村選手に当時の同僚だった
吉田正尚選手が「ムー、元気出せよ、来年このグローブ使って!」と
袋いっぱいにグローブをプレセント、西村氏は大号泣したそうです。
戦力外通告を受けたのは、このサプライズの翌日でした。
実は、グローブを贈られて泣いたのは、人生で2回目。
小学5年で野球を始めた時、母がそれは嬉しそうな表情で、
新品のグローブを手渡してくれたそうです。
「え・・・」。漏れ出そうな心の声を必死でこらえる。
左利きの息子に、野球に詳しくない母が買ってくれたのは
左手にはめる「右投げ」のグローブだったのです。
母子家庭で朝から晩まで働いて買ってくれたグローブに
10歳の少年は文句など言えなかった。母の苦労と愛情を知っているから。
そして、その場で「右投げ」転向を決めたのだそうです。
野球の練習も試合も応援に行く時間もなかっただろう母。
ただただ息子のためにと働いて働いて買ってくれた右投げのグローブ。
その母の思いを胸に右投げに転向した少年はやがてプロとなった。
ユニフォームを脱いだ今もお母さんのグローブと吉田選手からのグローブは
西村さんの一生の宝物なのだろうと想像します。
母の日の週末、イタリアはシチリアの母の愛情料理を作りました。
我が家定番の魚料理、旬のサクラマスの香草パン粉オーブン焼きです。
実は、この香草パン粉をかけて焼くお料理は
シチリアのマンマの味なのでした。
食材にパン粉をかけて焼く「インパナート」というシチリア料理。
硬くなったパンを細かく挽いて香草やにんにく、ナッツなどを混ぜて
魚や肉にかけて焼いたり、パスタにトッピングしたりする伝統料理は
食材を無駄にせずに美味しく作りたいマンマの知恵から生まれたもの。
「インパナート」とは文字通り「パン粉付けした」という意味で、
貧しかった南イタリアで高価なチーズの代わりに使ったともされ、
つましい暮らしのなか、知恵と工夫で食べる幸せを大切にする、
それは素晴らしいマンマのアップサイクルであります。
硬くなったパンが主役の「インパナート」。
焼きたてのカリカリ香ばしい食感た香りも魅力的ですが、
翌日、魚や肉など食材の旨みや脂をじゅっと吸い込んだパン粉がまた抜群。
シチリアのマンマアップサイクルに脱帽の母の日なのでした。
(写真は)
「サクラマスのインパナート」
旬のお魚と茄子やズッキーニ、トマトの旨みを
じゅっと吸い込んだ翌日のインパナート
2日目も美味しいよ、マンマ♪


