チーム・ラタトゥイユ

それぞれの

魅力を

引き出し

おいしくなる

チーム・ラタトゥイユ

今日で5月もおしまいです。

五月晴れと言えるのも今日までですが、

う~ん、今のところ、青空と白い雲の割合は3:7という感じ、

ま、ぎりぎりラスト五月晴れをキープしている朝であります。

明日から6月、季節は初夏から夏へと歩みを進めていきます。

新玉ねぎや春キャベツなどの春野菜も味わえるし、

トマトやナス、ズッキーニなどの夏野菜も美味しくなってきて

お野菜料理を作るのが楽しい季節になりますね。

てなわけで、先週末も余市の珠玉のナチュラルワイン

「モンガク谷2021 杤 ーtochiー」に合わせて

我が家定番の南フランス生まれの夏野菜料理を作りましたよ。

プロヴァンス地方のニースの郷土料理「ラタトゥイユ」です。

トマトや茄子やズッキーニ、パプリカなどを煮込んだ「ラタトゥイユ」は

もともとは残り物の野菜を大切にして作られたお料理。

ニースなどで話されるオック語で「ラタ」は食べ物、

「トゥイユ」は混ぜるを意味する家庭料理ですが、

今では各国のトップシェフのレパートリーになっています。

しかし、初夏の北海道、まだ露地物の夏野菜が出るには早く、

ズッキーニなどはサイズは可愛いのにお値段はなかなかだったりするので、

敬愛するタサン志麻さんのあのレシピが大活躍してくれます。

いさぎよく茄子にフォーカスした「茄子のラタトゥイユ」。

作り方はポイントさえ押さえれば超簡単。

厚手のフライパンに多めのオリーブオイルを入れて、

大きく乱切りにした茄子を投入、じんわり揚げ焼きにします。

美味しそうな焼き色がつくまで両面こんがり焼くのがコツ。

茄子がこんがり焼けたら、いったん取り出し、同じフライパンに

叩いたにんにくとくし形にカットした新玉ねぎを入れて塩を振り、

透明になって甘い香りがしてくるまで炒めたら、茄子を戻し入れ、

トマト缶を投入、白ワイン少々にタイムを加え、

蓋をして15分蒸し煮、塩胡椒で味を調えたら完成です。

今回はポルトガルのお魚柄の陶器のボウルに盛りつけ、

緑のタイムの小枝もトッピング、南欧っぽくいい感じ。

この「茄子のラタトゥイユ」が、まあ、絶品!

茄子も新玉ねぎもとろりと甘く柔らかく、トマトの旨みが凝縮され、

タイムの爽やかな香りが鼻をくすぐり、ぱくぱくスプーンが止まらない。

なんていうか、夏野菜のコンフィチュールみたいなの。

ポイントは茄子をしっかりオイルで揚げ焼きにして、

玉ねぎもしっかり甘みが出るまで炒めることで、旨みをとじこめ、

余分な水分が出ずに美味しい蒸し煮に仕上がるのです。

それぞれの野菜の美味しさを損なわないようなひと手間が大切なのね。

日本のとあるトップシェフがインタビュー記事のなかで、

ラタトゥイユについて、面白いエピソードを語っていました。

サッカー元日本代表監督だったフィリップ・トルシエ氏に

ラタトゥイユの作り方について、全体の型を重視するのか、

それとも素材を重視するのかと聞かれたことがあったそうです。

シェフが「素材の味をひとつひとつ引き出したものを組み合わせる方が

自分が想像していた以上の味が出る」と答えると、トルシエ氏も

「自分も選手と対話しながらチームを作る」と話したのだそうです。

一つ突出した素材に頼るのではなく、それぞれの素材を活かすことで、

ラタトゥイユは美味しく、サッカーチームは強くなる。ってこと。

そう、ラタトゥイユは単なる夏野菜のごった煮ではないのだ。

茄子やタマネギ、ズッキーニやパプリカなどなど素材の甘さ旨みを

ひとつひとつ順番に手をかけて最後に合わせて蒸し煮する。

それは素材の個性を見極めたうえでチームを組み立てることと同じだ。

夏野菜の定番料理は

サッカーの真髄に通じる?

チーム・ラタトゥイユ

夏野菜の季節が来るよ♪

(写真は)

「茄子のラタトゥイユ」

茄子と新玉ねぎとトマトの

甘さと旨味がぎゅっと凝縮

夏野菜の茄子のコンフィチュールみたい