うつくしい街

涙の雨がやみ

初夏の緑が潤う

想像したい

うつくしい街に

起きたこと

抜けるような真っ青な五月晴れの空が広がっています。

今朝のあまりに爽やかな青空を仰ぎながら

昨日の朝の広島の雨を想う。

あれは、涙雨ではなかっただろうか。

G7広島サミットが昨日19日に開幕しました。

首脳間討議に先立ち、先進7か国の首脳は広島の平和祈念公園を訪問、

原爆資料館を見学、核保有国の米英仏3か国を含めたG7リーダーたちが

慰霊碑に献花を終えた写真が朝刊トップに掲載されています。

この日、広島は、朝からどしゃ降りの雨。

厳重な警備陣や詰めかける報道陣に容赦なく雨粒が降り注ぎ、

出迎える市民が差す傘に打ちつける雨音が中継映像から聴こえてきて、

これは原爆被害者たちの「涙雨」なのだろうかと思いました。

本当に、核のない世界に向かって、進んでいるのですか?

なぜ、今も、恐ろしい核兵器を、持ち続けているのですか?

私たちの無念、願いは、本当に届くのですか?

昨日の朝の広島の雨の音は、そう問いかけているようだった。

今朝の北海道新聞の卓上四季にも

「犠牲者が流した涙雨だったのろうか」と綴られていました。

その雨が昼前にはやんで、首脳たちは原爆資料館を訪問、

2016年のオバマ氏訪問時の10分を超える40分間、見学しました。

その40分間の視察は核保有国への配慮からか、詳細は非公開。

彼らが何を見て、何を感じ、何を思ったのかは、よくわかりません。

しかし、資料館を出る時の表情、慰霊碑を仰ぐ眼差しは

数字やデータでは決してわからない何かを感じたように見えました。

いや、そう思いたい。

マクロン大統領は視察後「広島の犠牲者を記憶する義務に貢献し、

平和に向けて行動することが私たちの責務だ」と芳名帳に記し、

スナク首相はツイッターに「最も暗い瞬間を含め、過去から学ぶことが

重要だ」と投稿しています。

その後採択された「広島ビジョン」は

「核兵器のない世界」と「究極の目標」として掲げましたが、

一方で核抑止を肯定するような記述も含まれています。

広島から学ぶならば核廃絶は究極ではなく喫緊の目標ではないだろうか、

そう思うと、涙雨は、まだやまないのかもしれません。

平和祈念公園のある場所にはかつて穏やかな街がありました。

今でも地面を掘ると爆風や熱戦で焼かれた瓦礫が出土するそうです。

どこの国にも広島のように清らかな川が流れ、緑豊かな美しい街があるはず。

核を持つ国にも、持ちたい国にも、待たない国にも、美しい街がある。

うつくしい街を

一瞬にして破壊する権利は

世界中の誰にもない。

広島を訪れると、わかる。

(写真は)

今朝の札幌の青空

眩しい青が目に沁みる

うつくしい街を大切に