郷愁ボックス

白くて

四角くて

ふんわりで

やさしい甘さ

郷愁ボックス

青が、やわらかい。

今朝の札幌は朝から雲ひとつない青空がひろがっています。

気温が少し低いものの、冬の朝の空気ほどの鋭さはなく、

青空も、穏やかでやさしい青に感じられます。春ですね。

そんな春の青空にも似たやさしい味わいのパンに遭遇しました。

福島県郡山市の名物パン「クリームボックス」。

たまたま買い物に訪れた札幌の丸井今井のデパ地下で

期間限定で販売されていたのですよ。

「クリームボックス」は食パンの上にクリームを厚く塗ったご当地パン。

大正13年創業の「大友パン店」が1980年代初頭に発売したのが発祥で、

郡山市内のパン屋さんはもちろん、学校の売店にも並んでいる、

地元のソウルフードとして親しまれています。

今回遭遇したのは郡山のワッフル専門店「モンリブラン」のクリームボックス。

地元で40年以上愛されているお店のクリームボックスは

定番の「ミルク」と福島のソウルドリンク「酪王カフェオレ」をイメージした

「カフェオレ味」の2種類があり、もちろん両方ゲット。

まずは定番の「ミルク」から。

少し小ぶりの厚さ2cmほどの四角い食パンの上に

真っ白なクリームが塗られ、一見すると表面は平らなのですが、

半分にカットしてみると、あ~ら!びっくり!!!

食パンがずっしり沈むほどにクリームがたっぷり!!!

ぱくり♪一口かじると、ふんわりしっとり柔らかい食パンと

なんとも優しい甘さのミルククリームの組合せがもう最高。

甘すぎずあっさりしたクリームは初めての味、なのに、懐かしい。

このふわふ食パンとずっしりクリームの食感、

味は違えど・・・いつかどこかで食べたような・・・気がする。

・・・そうだ!・・・子供の頃の、近所のパン屋さんだ。

そこは地元製パンメーカーの出張所のような小さな小さなお店。

パンの種類も食パンやあんぱんなど少なめに絞られていましたが、

マーガリン、苺ジャム、チョコクリームなどが入ったバットから

好きなものを焼きたての食パンに挟んでくれたのです。

白い三角巾の店員さんが白い紙袋に入れ、くるくるっと袋の口をとめて、

子どもだった私に手渡してくれたのをよく覚えています。

それが当時の私にとっての「サンドイッチ」だった。

大好きなチョコクリームを竹のヘラで惜しげなく食パンに塗ってくれるので、

柔らかい食パンがずっしり沈む、あの昭和のサンドイッチの食感を、

福島名物の「クリームボックス」を食べた瞬間に思い出したのでした。

初めてなのに懐かしい、ちょっと泣きそうになる。

BLTサンドイッチにバゲットサンド、フルーツサンド。

令和の春、世に絶品のサンドイッチは多々あれど、

あの昭和のサンドイッチは、もう食べられないんだなぁ。

福島の名物パンは、郷愁ボックス、大切に味わった。

(写真は)

福島郡山「モンリブラン」の「クリームボックス」

表面は平らですが、厚さ2センチの食パンが

0.5cmまで沈んで白いミルククリームを抱えていた

「ボックス」の名の由来なり

カフェオレ味も絶品♪